2020 Fiscal Year Annual Research Report
認知的スキルと社会情動的スキルの統合的介入方策の開発と評価
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19H01756
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
深谷 達史 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (70724227)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 雅之 横浜国立大学, 教育学部, 准教授 (00708703)
山田 洋平 島根県立大学, 人間文化学部, 准教授 (60735687)
栗原 慎二 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (80363000)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 認知的スキル / 社会情動的スキル / 統合的介入 / メタ認知 / 実践研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,近年教育界で注目が集まる認知的スキルと社会情動的スキルを高めるための介入方法を明らかにすることを目的としている。認知的スキルとは,知識や経験を獲得する心的能力,社会情動的スキルとは,他者との協働,感情の制御などに関するスキルとされる。本研究は,これまで別々に扱われる傾向にあった認知的スキルと社会情動的スキルを,一つの介入の中で統合することで,スキルを効果的に高める介入方策を明らかにしようとするものである。特定の学習行動に着目し,その行動を促すための個別的な介入方策を開発・評価するとともに,学校現場を含む実践的なフィールドで,様々なスキルへの介入を組み合わせた実践的研究を推進する。 2020年度は,新型コロナウイルス感染症の影響で,予定通りの研究は実施できなかったものの,地域の小学生に対する学習講座は対面からオンラインに切り替えて実施するとともに,貧困家庭に生まれた児童が暮らすフィリピンの養育施設をフィールドとした実践研究では,日本からオンラインでスタッフに対する研修を行うなど,感染症対策の制約の中でできる限りの介入を行った。また,中学校での学習法を学ぶ学習講座は,学校の事情を勘案し,実施を1年延期し2021年度に実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
対面での実施を予定していた研究のうち,オンラインに切り替えて実施できたもの以外に,学校の事情で延期せざるを得なかった研究も一部存在したため。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は,2020年度に延期した研究を実施する。また,2020年度に小学生を対象としたオンライン学習講座は,参加者が限られたため,2021年度は可能な限り対面での実施とし,その中で,歴史の学習など新しい学習内容へと拡張も加える予定である。また,より大規模なサンプルサイズを確保した実証的検討を行うため,大学生を対象としたweb調査を実施することを計画している。
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