2022 Fiscal Year Annual Research Report
A randomized controlled trial of cultural-adapted and program-adopted cognitive behavioral therapy for children and adolescents
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19H01765
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
石川 信一 同志社大学, 心理学部, 教授 (90404392)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 寛 関西学院大学, 文学部, 教授 (50581170)
高橋 史 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (80608026)
酒井 美枝 名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (80813120)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 認知行動療法 / 児童 / 青年 / 不安 / 文化 |
Outline of Annual Research Achievements |
心理療法の文化的適応は近年の臨床心理学の未解決の課題の一つである。本研究は,我が国で開発された文化適応型認知行動療法(Cultural-Adapted Cognitive Behavioral Therapy: CA-CBT)と,国際的プログラムを導入するプログラム採用型認知行動療法(Program-Adopted Cognitive Behavioral Therapy: PA-CBT)の効果の違いについて検証することを目的としている。 本年度も新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けたため,頻繁な研究ミーティングを行い(2月時点で14回),募集期間の見直しや,それにともなう計画の調整を行った。昨年度から本格的に本トライアルの募集が開始し,京都,兵庫,長野の各地域から不安症の問題を有する子どもと家族のトライアルへの本格参加が可能となった。学校臨床心理士会での告知,地方広告誌への掲載,インターネット上での募集,及びデジタルサイネージでの告知などを行った結果,対象者から順調に各施設に問い合わせがあり,現時点では,同志社大学で5件,関西学院大学で6件,信州大学で6件の割り付けが行われ,CA-CBTとPA-CBTの実施が進んでいる。また,新たに実施者2名を加えて,募集状況に対応できるスタッフを増強した。加えて,今年度においては,本研究のプロトコル論文を査読付き雑誌に投稿するとともに,OSFにて公開を行っている。以上のことから,本研究は単年度においては,計画通りの順調な成果を収めたものの,新型コロナウイルス感染による過年度の研究計画の遅延を取り返すことは難しく,現状では当初の計画よりやや遅れていると判断される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前年度までの研究実施地域における更なるまん延防止等重点措置のために,研究協力機関において,対象者を募集することが困難となり,本トライアル実施の募集が遅れたため。本年度の募集状況については順調であった。
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Strategy for Future Research Activity |
目標の対象者数に達するまで,研究を継続する必要がある。しかし,各年度での応募者数はある程度,安定化しており,研究施設で実施できる人数にも限りがある。そのため,後続研究として新たな研究計画を立案するとともに,現体制において来年度も募集を継続できる方法を模索する。
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Research Products
(4 results)