2021 Fiscal Year Annual Research Report
「畏敬」の心理・生物学的基盤とその効用に関する構成論的研究
Project/Area Number |
19H01773
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
野村 理朗 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (60399011)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
Rappleye Jeremy 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (00742321)
池埜 聡 関西学院大学, 人間福祉学部, 教授 (10319816)
高橋 英之 大阪大学, 基礎工学研究科, 特任講師(常勤) (30535084)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 畏敬 / 自然 / 人工物 / 東洋思想 / 自己超越的感情 / マインドフルネス / 文化比較 |
Outline of Annual Research Achievements |
心理学、ロボット工学、社会福祉学、比較文化の観点を包括する本研究プロジェクトは、今年度も畏敬の理解の深化へと集約すべく、以下の研究成果を得た。まず畏敬に関わる心理尺度を開発した。それは従来の畏敬特性を計測する心理尺度に加えて、畏敬状態を数量化する日本語版(Situational Awe Scale (SAS-J))を開発したことにより、今後は特性・状態の両側面をふまえた畏敬研究の展開が可能となる。なお、こうした畏敬の念や超自然的存在の知覚のような感覚を持続的に生み出すためには,感覚的な体験とナラティブによる意味づけの相互作用が必要になるが、この感覚体験とナラティブ生成を組み合わせたエージェントシステム Fin-Uを開発した。これはエージェントとの密な感覚体験から左手にエージェントが憑依しているというナラティブを生み出すことを可能とするシステムである。 またフィールドワークを含む実践研究として「トラウマ・インフォームド・ソーシャルワーク(Trauma-Informed Social Work)実践について、主にはマインドフルネスの観点からの理論検証・実践に基づき、青少年教育、がん患者への両立支援、そして終末期・緩和ケアのコンテキストにおける意義を考察した。ここでは、従来ストレス低減や集中力向上のためのハウツーとしてマインドフルネスが多領域において取り入れられる傾向が続く中で、畏敬の両義性といった観点を発想の基軸としつつ、その倫理性、社会正義にもとづく価値、そして青少年教育の観点から新たなマインドフルネス実践の枠組みとその可能性について検討した。さらに比較文化の視座より、畏敬との関わりの深いウェルビーングと非認知的能力との関連から、特にOECD, UNESCO等の従来型の指標の改善点について考察し、各種シンポジウム等を開催した。
|
Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(28 results)
-
-
-
-
[Journal Article] Gradual Rhythm Change of a Drumming Robot Enhances the Pseudosense of Leading in Human-robot Interactions.2022
Author(s)
Takahashi, H., Morita, T., Ban, M., Sabu, H., Endo, N., & Asada, M.
-
Journal Title
IEEE Access
Volume: -
Pages: -
Peer Reviewed
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-