2020 Fiscal Year Annual Research Report
有機物ディラック電子系におけるエキシトニック転移とトポロジカル強相関相図の解明
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19H01846
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
平田 倫啓 東北大学, 金属材料研究所, 助教 (20776413)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 晃人 名古屋大学, 理学研究科, 准教授 (80335009)
宮川 和也 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 助教 (90302760)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ディラック電子 / 有機導体 / エキシトニック転移 / スピン揺らぎ / トポロジカル絶縁体 / 量子ホール / 磁気触媒効果 / 核磁気共鳴 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、1)年度の前半で研究代表者の応募者資格喪失(海外転出)が想定されたこと、2)コロナパンデミックの世界的広がりによる移動や実験の制限により、全体として大いに変則的な課題遂行となった。
もっぱら行ったのは、前年度に得られた面直強磁場下でのディラック電子の量子ホール状態での磁気触媒効果に関する研究について、a)未整理だったデータの整理・解析、そして b)継続実施していた理論モデルによるシミュレーションの強化進展の2点である。これらを中心に据え、高いクオリティーの論文としてデータをまとめられる目途がたったため、年度の後半では投稿原稿の執筆作業に注力した。また、この分野の専門家であるフランスCNRSの研究者を新たに共著者として招き入れ、オンラインで議論を重ねることを通じ、より質の高い仕事に仕上げるべく腐心した。結果、初稿が完成、現在投稿前の最終調整を行っている。
1)に関しては、前例のない予測不能な事態となり、課題遂行上の重大な障害となったことを付記する。とりわけコロナによる転出予定先国の大使館閉鎖や当該国の移民政策変更等により、ビザの申請から取得までのプロセスに予測困難な遅延や停止が発生した。このため、自身の渡航時期が明確に決めらない不確定な状況が数か月にわたって続き、その結果、課題遂行上、身動きが出来ない状態に陥った。実際、測定に月単位で時間のかかることが分かっている追加実験の実施はためらわれ、結果、理論的なアプローチと現状でまとめられる範囲での論文の執筆に活動方針をシフトすることとした。
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Research Progress Status |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)