2022 Fiscal Year Annual Research Report
Tomographic imaging of large earthquake source zones
Project/Area Number |
19H01996
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
趙 大鵬 東北大学, 理学研究科, 教授 (70304665)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
豊国 源知 東北大学, 理学研究科, 助教 (90626871)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 地震波トモグラフィー / 沈み込み帯 / 大地震 / 火山 / 地震波異方性 / マントルプルーム / スラブ / big mantle wedge |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 稠密な地震観測網で記録された大量の近地地震と遠地地震の走時データの収集と処理を行い, アメリカ西部のWyoming州とYellowstone地域下の深さ750kmまでの詳細な3次元P波異方性構造を調べました.その結果,特にこれまで謎だった2013年9月21日にWyoming中部で起こった深発地震(M4.8, 深さ75km)のメカニズムを解明しました. 震源の近くにあるYellowstoneマントルプルームの加熱によって生じたFarallonスラブ残骸の脱水からの流体がこの地震を誘発したことがわかりました(Zhao et al.2024 SRL).
2. 我々の開発した世界最先端の地震波トモグラフィー法(Zhao et al.2023)を応用した結果,フィリピン海およびその周辺域下の深さ1600 kmまでのマントル3次元P波速度構造と方位異方性構造を初めて明らかにしました.フィリピン海の海底からの深さ700-1600 kmに顕著な地震波速度異方性を発見しました.マントルの中部と下部に現在のプレート沈み込みと無関係の古い異方性構造が存在することがわかりました.マントルの中部と下部にある地震波異方性は,これまで考えられたよりも多く存在する可能性が高い(Fan & Zhao + 2024 Nature Geoscience).
3. アラスカ地域下の3次元P波異方性構造を調べた結果,沈み込んでいる太平洋スラブがマントル遷移層に横たわり, スラブの上にbig mantle wedge (BMW)が形成していることがわかりました. BMW内の熱いマントル上昇流によってアラスカ西部とBering海にあるプレート内部火山ができたと思われます(Liang & Zhao + 2024 JGR).
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(19 results)