2019 Fiscal Year Annual Research Report
Radio Signal Scavenging Technology: A New Method of Radio Channel Sounding
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19H02136
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
高田 潤一 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (90222083)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
齋藤 健太郎 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 助教 (40756665)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 電波伝搬 / ソフトウェア無線 / Radio Signal Scavenging / 電磁波計測 |
Outline of Annual Research Achievements |
Radio Signal Scavenging 用受信機を携帯電話端末を送信機とした場合について試作し,電波伝搬路特性測定の原理確認を行った.具体的には,W-CDMA/LTEのモバイルルータを使用し,室内において距離の異なる2点に置かれた受信機による受信信号の強度を取得し,自由空間損失の理論値と比較した.マルチパス環境で測定を行っているため,まだ5dB程度の誤差があるものの,原理通り動作することが確認できた. また,Radio Signal Scavenging の応用のうち,無線LAN信号を用いて電波伝搬路のドブラ変動を測定して手の動きの軌跡を測定する手法について検討を行った.手の動きに対する電波伝搬路の変動を,新たに開発した円板を用いた物理光学近似によりシミュレーションし,このシミュレーション結果を用いて,チャネル応答の時間変動から手の位置と速度をカルマンフィルタにより推定した結果,歪みは残るものの,長方形やM字型の手の動きが再構成できることを確認した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究計画とは年度をまたいで順序が入れ替わった項目があるものの,3年間の全体計画で中で考えると,予定されていたのとほぼ同程度の実績が出ていると判断している.
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Strategy for Future Research Activity |
前年度は機材の仕様確定に時間がかかったため,本年度購入予定の28GHz帯対応のための機材については上半期の早い時期に調達を終える予定である. なお,新型コロナウイルス感染症による緊急事態宣言で実験ができない期間中は,ソフトウェアの改善や論文の執筆などに時間を充てることで,タイムラグが発生しないよう努力する.
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