2022 Fiscal Year Annual Research Report
複数人体・複数部位のアレイレーダ同時計測による個人識別と生体情報モニタリング
Project/Area Number |
19H02155
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
阪本 卓也 京都大学, 工学研究科, 教授 (30432412)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | レーダ / アレイ / 信号処理 / 生体信号 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度には、前年度までに開発した各種手法を統合し、複数人体・複数部位の非接触同時計測システムを開発した。また、開発システムの個人識別・移動追跡の性能を検証するため、複数被験者が参加する実験を実施し、複数人体および複数部位の検出精度やデータ取得率を定量的に評価した。 複数人が密集するシナリオでは、単一レーダのみでは遮蔽により計測できない対象者が生じうるため、複数レーダを統合する手法を開発し、複数レーダで検出された反射波どうしの関連付けアルゴリズムを開発した。その中で、呼吸運動の特徴については、個人特有の成分と、個人によらず共通する成分を分離する必要性が明らかになったため、呼吸による皮膚変位波形の周波数領域特徴量を入力ベクトルとしたニューラルネットワークを想定し、活性化関数で表現される非線形処理への入力ベクトルを基底ベクトルとするベクトル空間の直交性の性質を利用した手法を開発した。 開発手法の性能を評価するため、複数のアレイレーダを異なる位置に配置したマルチレーダ計測システムを整備し、実環境における複数人の計測実験を実施した。同実験により、開発手法を用いることで、遮蔽等の問題を回避しつつ複数の対象者の生体信号を高精度で非接触計測することが可能であることを確認でき、本研究の当初の目的を達成することができた。本研究で開発された手法は、2023年度に採択されたプロジェクトにおいて継承および改良し、さらなる社会実装を実現するための研究を続けてゆく予定である。
|
Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(18 results)