2020 Fiscal Year Annual Research Report
Optimal level of infrastructure related expenses -theoretical and empirical approach-
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19H02262
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
小池 淳司 神戸大学, 工学研究科, 教授 (60262747)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬谷 創 神戸大学, 工学研究科, 准教授 (20584296)
石倉 智樹 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 准教授 (30356050)
織田澤 利守 神戸大学, 工学研究科, 教授 (30374987)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 公共事業関係費 / マクロ経済モデル / マクロ計量経済モデル / 入札制度 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究分野ごとに, A) 昨年度は理論分析として,動学マクロ経済学のなかでのインフラストラクチャーの役割をフロー効果だけでなくストック効果に着目して再定義を行うと同時に,既存研究の理論的帰結を再検討した.その結果,災害リスクの高い地域では公共投資の水準は高くすべきであるという理論的帰結が得られた.また実証分析を通じてその検証を実施した.本 (小池・石倉) B) 昨年度は実証分析として,需要・供給側面にわけたマクロ計量モデルによる公共投資と経済成長の統計分析を行った.その結果はクラウンディングアウトだけでなくクラウディングインの発生の可能性を考察した.より強固なエビデンスとするため因果推論の可能性を探り,企業データを用いた分析を実施した. (小池・織田澤) C) 昨年度は,産業構造分析として,わが国の建設産業に着目し,産業構造・市場制度・地理的自然的要件などを考慮した生産性分析を行い,入札制度問題,雇用問題に関して,わが国特有の問題を発見した.本年度は,関係者ヒアリング調査を実施し,論文として報告を実施した. (小池・瀬谷)
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度の申請計画通りに順調に進行しているため.
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Strategy for Future Research Activity |
A) 昨年度は理論分析として,動学マクロ経済学のなかでのインフラストラクチャーの役割をフロー効果だけでなくストック効果に着目して再定義を行うと同時に,既存研究の理論的帰結を再検討した.その結果,災害リスクの高い地域では公共投資の水準は高くすべきであるという理論的帰結が得られた.また実証分析を通じてその検証を実施した.本年度は,より実証分析を精査すると同時に,結論を取りまとめる.(小池・石倉) B) 昨年度は実証分析として,需要・供給側面にわけたマクロ計量モデルによる公共投資と経済成長の統計分析を行った.その結果はクラウンディングアウトだけでなくクラウディングインの発生の可能性を考察したまた,より強固なエビデンスとするため因果推論の可能性を探り,企業データを用いた分析を実施した.本年度は,因果推論を精査すると同時に結果の取りまとめを行う. (小池・織田澤) C) 昨年度は,産業構造分析として,わが国の建設産業に着目し,産業構造・市場制度・地理的自然的要件などを考慮した生産性分析を行い,入札制度問題,雇用問題に関して,わが国特有の問題を発見した.また,関係者ヒアリングを実施した.本年度は結果を取りまとめる(小池・瀬谷) を実施する予定である.
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Research Products
(13 results)