2022 Fiscal Year Annual Research Report
高齢ドライバー運転診断・移動支援システム MOSESの構築と展開
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19H02267
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
鈴木 美緒 東海大学, 建築都市学部, 准教授 (20573926)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 高齢ドライバー / 交通安全 |
Outline of Annual Research Achievements |
高齢ドライバー対象の実験を経て,以下の研究成果を得た.まず,高齢ドライバーの運転技能を評価するために,教習所での運転と日常的な運転の双方を記録し,一時停止については非日常時(教習所での運転時)に気を付ける傾向が見られたのに対し,シートベルトをしない,キープレフトしない等の挙動は日常的な傾向が教習所での運転に現れることがわかり,教習所等の非日常空間において評価基準となりづらい運転挙動を観測することが効率的な評価に繋がることを明らかにした.また,同乗者がいるときといないときの日常運転を比較する実験を調査し,同乗者がいることで運転時の安全確認行動が増加する傾向が見られ,声掛けがなくても同乗者がいるだけで安全運転に資することが示唆された.さらに,同乗者でなく音声による注意喚起の影響を調べるため,ナビゲーション情報が高齢ドライバーに及ぼす影響をアンケート調査した結果,音声タイミングが遅いことで危険運転に繋がる恐れが明らかとなった.さらに,シミュレーションによりナビゲーションの情報量(画面の大きさと音声のタイミング)の影響を調査したところ,画面の小ささや音声の遅さにより運転中のストレスを感じることが明らかになった.高齢ドライバーにとって,画面や音声によってストレスが増大する懸念のある装置による注意喚起より,横に座っている同乗者の存在自体の方が安全運転に資する可能性があり,人の目がある環境に近い安全運転支援が効果的であると結論付けられる.
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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