2021 Fiscal Year Annual Research Report
Assistive technology for sleep and livelihood in shelter and temporary house
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19H02296
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
都築 和代 関西大学, 環境都市工学部, 教授 (70222221)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鍋島 佑基 静岡理工科大学, 理工学部, 准教授 (10738800)
木村 竜士 高知工業高等専門学校, ソーシャルデザイン工学科, 准教授 (90571810)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 避難所 / 温度 / 睡眠 / 寝具 / 体温調節 / マスク / 冷房時間 / エアコン |
Outline of Annual Research Achievements |
1.震災時や被災した際には、一般住宅においても電気やガス等の使用が制限される。そこで、近年の温暖化に対応する可能性を探るために冷房時間を制限する実験を実施した。夏期に無冷房と冷房時間を睡眠時間の20~50%に制限した場合について、高気密高断熱住宅で温度や湿度など温熱環境の実測を行った。同時に居室で体温や睡眠変数を測定する被験者実験を青年男子を対象に実施した。外気温が最も高温な夜は、0-7時の間で平均27.6℃で、明け方の最低は25.8℃であり、無冷房の室内は28.9~30.4℃であった。冷房時間の短縮は、冷房が入っている時間帯は室温が低下するが、エアコンが切れると約2時間で冷房前のレベルまで上昇した。相対湿度に関しては、夜間外気は85%~90%であったが、無換気の場合に室内は約60%になり、冷房時間帯は約45%になった。デシカント換気の場合は約40%であった。アクチグラフによる睡眠効率はエアコン無で89%、1.5時間エアコンで93.5%、3.5時間エアコンで94%と高くなった。 2.避難所等では寝具は限られるので、寝具断熱性を補助する目的で冬期にダウンジャケットを着用して眠る工夫を実験し検証した。 3.避難所環境での感染症対策であるマスク着用が心理的・生理的反応に対する影響を実験的に検討した。模擬避難所において1kHzで測定した心拍変動からストレス指標であるLF/HFを算出すると、温熱環境が50kJ/kgDA以上において増加が見られた。冬期にはマスク着用時の方が頭部や胸部温冷感に低温緩和の効果が見られた。夏期にはマスクによって「息苦しさ」を自覚する被験者はLF/HFが増加しやすい傾向がみられた。サージカルマスクにより息苦しさを感じる被験者は、心拍数が平均6 bpm上昇しており、この時HFパワーが低下する傾向がみられたことから、ストレスに対して脆弱になっていたと推測された。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)