2022 Fiscal Year Annual Research Report
ZEBを実現するための現在と近未来の設計用過酷気象データの開発
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19H02299
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
二宮 秀與 鹿児島大学, 理工学域工学系, 教授 (90189340)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
飯塚 悟 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (40356407)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 大気放射量 / 衛星画像 / 日射直散分離 / 将来過酷気象データ |
Outline of Annual Research Achievements |
大気放射は建物の熱環境に影響を及ぼす気象要素の1つであるが、観測データが少なく雲量や日照率を用いた推定値が用いられている。しかしこれらが観測されていない地点も多く、また海外への適用が難しいことが課題となっている。そこで気象衛星ひまわりの画像データを用いた大気放射量の推定方法を検討した。日本の4地点とインドネシア・タンゲランの大気放射量観測値を元に、時別値の推定式を整理した。ひまわりは16バンドの画像データを観測しているが、このうち可視1バンドと赤外2バンドのデータ用いて推定式を作成した。地上で観測される気温と湿度も用いることで10~20W/㎡程度の誤差で大気放射量を推定できることを示した。推定精度はインドネシアでも同等であり、提案した推定式は熱帯を含む広い地域に適用できると考えている。 日射の直散分離と斜面日射量の合成手法については、インドネシアで日射量を観測して3年間のデータを収集できた。得られたデータを元に、日射の直散分離,斜面日射量の合成方法について、現在広く利用されているPerzのモデルが適用できるか検討した。その結果、1時間積算値については概ね良く一致したが、1分値についてはばらつきが大きく誤差が大きくなる場合があることが分かった。Perzの斜面日射量の合成方法は前後の時間のデータが必要となるが、1分値に適用する際に前後30分のデータを用いると誤差が小さくなることを明らかにした。 将来の過酷気象データについては、温暖化DSSによる将来気象予測に基づいてデータを開発した。また、その過酷気象データを用いて、住宅モデルとオフィスビルモデルを対象としたエネルギー性能評価を行った。その結果、建物の運用期間全体を見据えたエネルギー性能評価を行う場合、現在の標準年気象データに基づく評価では不十分であることが示唆された。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)