2023 Fiscal Year Annual Research Report
Research on advanced use of BIM to facility life cycle management
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19H02320
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
志手 一哉 芝浦工業大学, 建築学部, 教授 (60505353)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | BIM / ライフサイクル / モジュラーコンストラクション / 建設情報分類体系 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、ライフサイクルマネジメントの中でもライフサイクルアセスメント(LCA)におけるエンボディドカーボン(建物の建設、維持管理、耐用年数終了に関連する、建物の生涯を通じて排出されるすべての温室効果ガスの総和)と関連の深い「モジュラーコンストラクション」に着目をして、オランダ、ドイツとシンガポールの動向を現地調査した。ドイツの調査では上記に加え、ISO19650シリーズの普及動向、各種業務における分類コード体系の利用の広がり、IFCなど標準データを用いたデータ共有の状況についてもヒアリングを実施した。 オランダにおいては、小規模な集合住宅用のモジュールユニットやプレキャストコンクリートの製造工場を視察した、モジュール化が進展している理由の一つとしてLCAの削減が挙げられていた。また、製造データの生成にBIMが活用されていた。ドイツにおいては設計事務所を中心にBIMやモジュラーコンストラクションの動向についてヒアリングをした。モジュラーコンストラクションは昨年度に調査した英国ほど注目されていなかった。BIMの利用については、施工段階から設計段階へと広がりを見せ、LCAについてもこれから認識が広がっていく雰囲気である。IFC、分類体系および維持管理・運用段階でのBIMそのような状況は日本と似たところがあった。シンガポールにおいては、モジュラーコンストラクションの1種であるPPVC(Prefabricated Prefinished Volumetric Construction)について、発注、製造、施工の状況を視察した。PPVCにおいては、LCAの観点よりも生産性向上の施策という側面が強い状況であった。 3月末には、本助成の締めくくりとして「BIMと建設情報分類体系」のシンポジウムを開催し、建築生産の様々な観点からデータの在りかたについて議論をした。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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