2021 Fiscal Year Annual Research Report
Identification and molecular mechanism of anti-aging food factors which activate an anti-obese hormone
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19H02906
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
清水 誠 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任准教授 (40409008)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | FGF21 / ATF4 / 抗老化 / 食品成分 |
Outline of Annual Research Achievements |
FGF21(fibroblast growth factor 21)は肝臓から分泌される抗肥満性ホルモン分子である。FGF21は、絶食やタンパク質制限など様々な栄養状態により遺伝子発現レベルで制御されていることが知られている。FGF21はエネルギー代謝に重要な脂肪組織などに作用し、糖脂質代謝を活性化し、全身レベルでエネルギー代謝を改善すること、インスリン感受性を改善する効果を有することが知られている。またエネルギー代謝に加え、FGF21は寿命延伸効果を有することが報告されている。転写因子ATF4(activating transcription factor 4)はFGF21の重要な発現制御因子であり、これまで我々はATF4の活性化シグナル(酸化ストレス、アミノ酸シグナルなど)によりFGF21の発現が増加すること、ATF4を活性化させる食品由来成分がATF4-FGF21経路を介したエネルギー代謝改善効果を有することを見出している。これらの点から、ATF4-FGF21経路は健康寿命の延伸に繋がる得る新たなシグナル経路である可能性が考えられる。 我が国は超高齢社会であり、要支援・要介護者の増加に伴う医療・介護費の膨大化が問題である。多くの高齢者が健康寿命を長期間維持し、健康で自立した生活の継続を望んでおり、医療・介護費の面からも健康寿命の延伸が喫緊の課題である。 本研究では、ATF4-FGF21経路による抗老化作用、ATF4を活性化する機能性食品成分、ATF4活性を制御するシグナル経路に関する実験を実施する。これらの実験を通じて、健康寿命を延伸する新たなシグナル経路の同定、また食品研究への展開を目指す。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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