2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19H02922
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
船戸 耕一 広島大学, 統合生命科学研究科(生), 准教授 (30379854)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | GPIアンカー型タンパク質 / ソーティング / 糖脂質 / リモデリング / 酵母 |
Outline of Annual Research Achievements |
出芽酵母において、GPIアンカー生合成に関与する遺伝子のほとんどは必須遺伝子である一方で、セラミドリモデリング遺伝子CWH43を含め脂質リモデリングに関与する遺伝子は全て非必須遺伝子であり、破壊しても細胞の生育は正常である。これは、CWH43と同じ機能をもつ重複遺伝子あるいは下流で機能する遺伝子が存在している可能性を示唆している。令和元年度の研究によって、CWH43遺伝子の破壊株の表現型がGpi7欠損によって抑圧されること、つまりCWH43とGPI7の遺伝子間にpositive genetic interactionがあることが分かった。そこで、令和4年度は、同様の遺伝子間相互作用を示す遺伝子の中からCWH43と類似の機能もしくは下流で働く遺伝子を探索し、GPI脂質リモデリングに関与する新規遺伝子の同定を目指した。 公開されているバイオ情報により、GPI7とpositive genetic interactionを示す遺伝子が86種類見出された。その中には、ARV1, ERV25, TED1, CDC1, GPI11などのGPIの生合成やリモデリング、GPIアンカー型タンパク質の輸送に関与する遺伝子も含まれていた。また、小胞体に局在する遺伝子産物が28種類存在し、その中に機能未知の遺伝子が2種類、YJR118CとYNL181Wを見出すことができた。GPIの生合成やリモデリングに関与する遺伝子の変異株は、細胞壁のキチンと相互作用するカルコフロールホワイトに対して高感受性を示すことが知られているので、YJR118CとYNL181Wの変異株のカルコフロールホワイトに対する感受性を調べたところ、野生株と比較していずれも高感受性を示すことが分かり、それらの遺伝子がGPIの生合成もしくはリモデリングに関与している可能性が示唆された。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(22 results)
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[Book] つくると食べるをつなぐサイエンス: 最先端の生物生産学図鑑2022
Author(s)
三本木至宏 (監修), 中村隼明 (編集), 松崎芽衣 (編集), 坂井陽一 (編集), 妹尾あいら (編集), 平山真 (編集), 藤井創太郎 (編集), 山本祥也 (編集), 若林香織 (編集)、浅岡聡(執筆)、船戸耕一(執筆)、その他
Total Pages
129
Publisher
恒星社厚生閣
ISBN
9784769916857
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