2021 Fiscal Year Annual Research Report
Disruption of sex chromosome inheritance, functional complementation, developmental block of nonhosts associated with endosymbiotic Wolbachia pipientis
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19H02972
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
陰山 大輔 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 生物機能利用研究部門, 上級研究員 (60401212)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐原 健 岩手大学, 農学部, 教授 (30241368)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ボルバキア |
Outline of Annual Research Achievements |
6月に種子島でのキタキチョウ採集および野外調査を行った。サンプリングしたメス成虫を産卵させ、次世代において性決定遺伝子doublesex (dsx)のスプライシングが幼虫期にどのように変化していくのかを調査することにより、ボルバキアwFemを持たないZWメスやZZオスでは、一貫してdsxのスプライシングがそれぞれメス型、オス型に明確に分かれていたのに対して、ボルバキアwFemに感染したZOメスでは幼虫初期にはdsxのスプライシングが不完全であり、メス型とオス型が両方存在しており、ボルバキアの増殖に伴い、dsxのスプライシングがメス型のみに変化することが分かった。この結果から、W染色体を持たないことによる不完全な性決定を成長後期にボルバキアが補完し、完全なメス形成を促していることが窺えた。この現象は、幼虫後期に抗生物質によってボルバキアを除去することによって間性個体(オス形質とメス形質を併せ持った個体)が出現するという以前得られた結果と符合する。残念ながら、出張制限もあったため、染色体伝達阻害の仮説検証のためのサンプルを野外(種子島)から十分に確保することができなかった。また、ボルバキアが培養細胞の性決定を変化させていることを明らかにし、感染後の時間経過と、dsx等の性決定遺伝子のスプライシングパターンの変化を、スプライスバリアント特異的なリアルタイムPCRにより記述した。昆虫の性決定は細胞自律的に決まるとされているが、ボルバキアによる性転換も細胞自律的な現象であることが明らかとなった。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(4 results)