2022 Fiscal Year Annual Research Report
Quantitative reconstruction of the Last Glacial Maximum vegetation as origin of modern vegetation
Project/Area Number |
19H03001
|
Research Institution | Kyoto Prefectural University |
Principal Investigator |
高原 光 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 特任教授 (30216775)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平山 貴美子 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (10514177)
佐々木 尚子 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 講師 (50425427)
林 竜馬 滋賀県立琵琶湖博物館, 研究部, 専門学芸員 (60636067)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 花粉分析 / 最終氷期最盛期 / 花粉生産量 / 植生の定量的復元 / マツ科針葉樹 / リタートラップ法 / 景観復元法(LRA) / 八ヶ岳 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.花粉生産量調査:日本列島各地に設置したトウヒ(2016年-),アカエゾマツ(2016年-),トドマツ(2016年-),ウラジロモミ(2017年-),モミ(2017年-),シラビソ(2020年-),ツガ(2017年-),コメツガ(2018年-),ヒメコマツ(2016年-),チョウセンゴヨウ(2015年-),ダケカンバ,シラカンバ(2019年-)などの調査地において,雄花落下量の計測を継続した。マツ科針葉樹では,特にトウヒ属の雄花生産には大きな年変動があり,アカエゾマツでは2022年度には,調査開始以来はじめての豊作であった。年間花粉生産量は,トウヒ属,モミ属では,10の11乗から10の12乗個/ha・年,ツガ属,マツ属では10の12乗個/ha・年のレベルであった。カバノキ属も年変動が大きく,ダケカンバは2022年秋に,翌年春に開花する雄花の蕾をはじめて多数確認した。 2.堆積物の花粉分析:北八ヶ岳の白駒池と白駒湿原堆積物の花粉分析をさらに進めた。白駒池では過去約300年間,白駒湿原では過去約3000年間,モミ属,ツガ属,トウヒ属,マツ属,カバノキ属花粉が優勢で,周辺の亜高山帯針葉樹林の植生に対応する花粉組成であったが,コナラ亜属等の山地帯植生からの花粉も一定量認めた。 3.最終氷期最盛期の花粉分析と年代測定:山形盆地立谷川において,最終氷期最盛期の埋没木の年代測定を行い,約18700 年前の値が得られた。 この堆積物の花粉分析結果,トウヒ属花粉が最も優勢で,モミ属,ツガ属,マツ属が高い出現率を示し,カラマツ属を伴っていた。一方,近畿地方で収集した花粉分析結果では,モミ属,ツガ属,トウヒ属,マツ属,カバノキ属花粉が優勢であった。 4.日本の最終氷期の植生と共通する分類群で構成されているカナダ,ウッドバッファロー国立公園トウヒ林において,雄花生産量調査および湖の堆積物採取を行った。
|
Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(10 results)