2019 Fiscal Year Annual Research Report
Water use of high-yielding rice varieties under changing climate
| Project/Area Number |
19H03077
|
|---|
| Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
|---|
Principal Investigator |
伊川 浩樹 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業環境変動研究センター, 主任研究員 (10754393)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 圭介 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業環境変動研究センター, 上級研究員 (20549555)
桑形 恒男 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業環境変動研究センター, ユニット長 (90195602)
関山 恭代 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品研究部門, 上級研究員 (60342804)
米村 正一郎 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業環境変動研究センター, 主席研究員 (20354128)
長谷川 利拡 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 東北農業研究センター, 調整監・技術支援センター長等 (10228455)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
| Keywords | 水利用 / 蒸発散 / 光合成 / 気候変動 / 水稲 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
H31年度におこなった研究の内容は以下の通りである:(1) 真瀬・龍ヶ崎の２水田圃場において渦相関法により、光合成と蒸発散の計測をおこなった。測定は順調におこなわれ、現在論文に向けた解析を実施している。(2) 水田圃場で得られた遺伝子発現（１００サンプル）と代謝産物の解析をおこない、同時に計測したイネ葉の光合成との比較を実施している。(3) 水田圃場で得られた光合成測定の結果を解析し、論文化した（Ikawa et al., 2019)。(4)本年度におこなう環境操作実験（グラディオトロン）に向けて機器のテストなどの準備をおこなった。
Ikawa, H., Sakai, H., Chen, C.P., Tik Hang, S., Seiichiro, Y., Taniguchi, Y., Yoshimoto, M., Tokida, T., Guoyou, Z., Kuwagata, T., Nakamura, H., Avenson, T., and Hasegawa, T. (2019) High mesophyll conductance in a high-yielding rice cultivar Takanari with a new photosynthesis measurement system under free-air CO2 enrichment. Plant Production Science 22(3), 395-406.
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画に沿って、水田における渦相関法による光合成と蒸発散の計測をおこない、遺伝子ならびに代謝産物の解析をおこなった。
|
| Strategy for Future Research Activity |
(1) 水田フラックス観測： コシヒカリとオオナリが作付けされた２つの水田観測サイト（それぞれ真瀬サイトと竜ケ崎サイト）における光合成と蒸発散の連続的計測を渦相関法によっておこなう。これまでに得られた日々の光合成と蒸散量、ならびに収量の複数年にわたる比較から、2つの品種間における生育期間を通した日々の蒸散量と光合成の変化の特徴の違いと、それが最終的な水利用効率（収量/蒸散量）に与える影響について明らかにする。
(2) グラディオトロン試験：温度勾配チャンバー（グラディオトロン）においてライシメーター法による蒸発散測定をおこなう。
(3) 水田生態系モデルと作物モデルのカップリング： これまでに研究代表者らによって開発されてきた水田生態系モデルと作物モデルとを結合させることで、生育全体を通した、光合成と蒸発散を推定するモデルを構築する。
|
Research Products
(1 results)
