2020 Fiscal Year Annual Research Report
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19H03137
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岡部 泰賢 京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 連携准教授 (50522124)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | マクロファージ / 自己複製 |
Outline of Annual Research Achievements |
哺乳動物において各組織に常在するマクロファージは、組織特異的機能を獲得することで各組織の正常な働きに必須の役割を担う。これら組織マクロファージの分化や機能の異常は各組織の恒常性の破綻を引き起こし、様々な疾患の原因となる。 前年度までにマクロファージを標的とした遺伝子改変マウスを複数系統樹立した。今年度はそれら系統のうち、特定のプロモーター下流に蛍光遺伝子を組み込むことでマクロファージを蛍光タンパクで標識した系統において、同一組織内のマクロファージが異なる蛍光強度で標識されることを見出した。この違いは生体内におけるマクロファージの細胞周期を反映したものであると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
生体内においてマクロファージが分化・自己複製を経て、末梢組織における細胞集団を維持するメカニズムは明らかになっていない。我々が独自に樹立したマウス系統をもちいることで、そのメカニズムの解明に迫ることが出来ると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
前年度までに樹立した遺伝子改変マウス系統の解析を進める。特に、マクロファージを蛍光遺伝子で標識したマウスを解析することで末梢組織におけるマクロファージの自己複製のメカニズム解明を試みる。
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