2019 Fiscal Year Annual Research Report
PMQCにおけるユビキチン化制御分子の機能解明と治療的応用
Project/Area Number |
19H03185
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Research Institution | Kwansei Gakuin University |
Principal Investigator |
沖米田 司 関西学院大学, 理工学部, 教授 (90398248)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 照也 熊本大学, 大学院先導機構, 准教授 (40433015)
高橋 宏隆 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 講師 (70432804)
石黒 洋 名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 教授 (90303651)
福田 亮介 関西学院大学, 理工学部, 助教 (90825308)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | ユビキチンリガーゼ / タンパク質品質管理 / CFTR |
Outline of Annual Research Achievements |
1. PMQC E3 リガーゼの異常 CFTR 認識機構の解析:RFFL, HECT-E3 において,相互作用解析により CFTR 認識に関与する領域を見出した.LON-E3に関しては,E3 活性に関わる機能領域を見出した.HECT-E3において,AlphaLISAによる in vitro 結合評価系は確立できなかったが,NanoBiT法による細胞内相互作用評価系は確立できた. 2. siRNA スクリーニングによる PMQC DUB の同定: CFBE細胞において,WT CFTR, DF508 CFTR の形質膜レベルを指標にDUB siRNA スクリーニングを行った.その結果、選択的作用及び非選択的作用を持つDUB候補分子を得た.また,DUB過剰発現による影響解析も行なった結果,同様に選択的作用及び非選択的作用を持つDUB候補分子を得た. 3. CF-HBE CFTR 活性評価法の確立:CF 治療薬の前臨床試験最終評価系である CF 患者気道上皮初代培養細胞(CF-HBE)におけるCFTR機能評価測定法を確立した.CFモデルマウスも入手した. 4. PMQC E3 リガーゼの構造解析:E3 リガーゼ HECT-E3 精製タンパク質を十分量精製することができなかった.代理として,E3 リガーゼ RNF5, RNF185 の精製タンパク質の準備を進めた.予備実験検討の結果,両タンパク質ともに高い収量を得ることに成功した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
PMQC E3 リガーゼ HECT-E3 の構造解析は十分な精製タンパク質の確保が困難であったため,進展していないが,他の研究計画に関しては,概ね順調に進んでいる.DUB スクリーニングに関しては,siRNA スクリーニングに加えて,過剰発現実験によるスクリーニングも終了することができた.
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Strategy for Future Research Activity |
PMQC E3 リガーゼ HECT-E3 の構造解析は困難であったため,他の重要な E3 リガーゼ RNF5, RNF185 の構造解析を進める.他の計画に関しては,計画通りに進める.
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Research Products
(9 results)