2021 Fiscal Year Annual Research Report
MTCLタンパク質群による微小管集合構造制御機構の解明
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19H03228
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
鈴木 厚 横浜市立大学, 生命医科学研究科, 教授 (00264606)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
仁田 亮 神戸大学, 医学研究科, 教授 (40345038)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | MTCL1 / MTCL2 / microtubule / crosslink / stabilization / golgi / CLASP / giantin |
Outline of Annual Research Achievements |
1)MTCL1のC末端微小管結合部位(CMTB)が微小管を協同的に安定化する機構の解明 --- ①「クライオ電子顕微鏡観察」については、CMTBと微小管の複合体の写真の撮影に成功し、平均化画像をpick upし、複合体構造を解析しうる段階に至った。一方、MTCL1の微小管安定化に必須なアミノ酸を同定する試みについては、MTCL2とのアミノ酸の違いが目立つ領域の中で、最もC末端側の領域がこの活性に関わっていることを明らかにした。微小管との結合自身には中央の保存領域が働いていることも示唆されたので、MTCL1 CMTBの微小管結合と安定化の2つの活性は、異なる領域によってかなり独立に担われていることが明らかとなった。② 「微小管の一分子イメージングシステム」の立ち上げについては、残念ながら本研究期間には達成することができなかった(本課題に集中して取り組みうる助教スタッフを雇用できたので、本研究成果の上に立って、2022年度以降に本格的に進める)。 2)ゴルジ体結合の分子メカニズムの解析 --- MTCL2の全長を発現したHeLa細胞の安定発現株の作成には成功し結合タンパク質の同定に進む準備ができたが、別の方法によってCLASPとGiantinがともに異なる形でMTCL2のゴルジ体結合を担っていることを明らかにできた。ゴルジ体結合のできない変異体を用いたノックダウン・レスキュー実験により、MTCL2はゴルジ体上で微小管を架橋することを介して細胞内の微小管を非対称に組織化し、細胞極性の維持に必須な役割をしていることを明らかにした。これらの知見をまとめた論文を投稿し、採択決定の通知を受けるに至った(2022年4月21日現在)。 3)MTCL2のSer1454の変異体を用いたノックダウン・レスキュー実験 ---- これらの変異体をドキシサイクリン依存的に発現する安定発現株の作成に成功した。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] De novo ATP1A3 variants cause polymicrogyria2021
Author(s)
Miyatake S, Kato M, Kumamoto T, Hirose T, Koshimizu E, Matsui T, Takeuchi H, Doi H, Hamada K, Nakashima M,Sasaki K, Yamashita A, Takata A, Hamanaka K. Satoh M, Miyama T, Sonoda Y, Sasazuki M, Torisu H, Hara T, Sakai Y, Nguchi Y, Miura M, et al.
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Journal Title
Science Advances
Volume: 7
Pages: -
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] De novo ARF3 variants cause neurodevelopmental disorder with brain abnormality.2021
Author(s)
Sakamoto M, Sasaki K, Sugie A, Nitta Y, Kimura T, Gursoy S, Cinleti T, Iai M, Sengoku T, Ogata K, Suzuki A, Okamoto N, Iwama K, Tsuchida N, Uchiyama Y, Koshimizu E, Fujita A, Hamanaka K, Miyatake S, Mizuguchi T, Taguri M, Ito S, Takahashi H, Miyake N, Matsumoto N.
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Journal Title
Human Molecular Genetics
Volume: 31
Pages: -
DOI
Peer Reviewed
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