2023 Fiscal Year Annual Research Report
Holomorphology of Paraneoptera: testing the phylogenomics and elucidating the evolutionary process of novel structures
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19H03278
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
吉澤 和徳 北海道大学, 農学研究院, 准教授 (10322843)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 量崇 兵庫県立大学, 自然・環境科学研究所, 准教授 (20463474)
塘 忠顕 福島大学, 共生システム理工学類, 教授 (80282250)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 半翅系昆虫 / 形態学 / µCT / 高次系統 / 単系統性 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでに集積したデータに基づき,研究のとりまとめを行った.特に,これまで系統情報の解析対象として扱われたことのなかった胸部筋肉相に基づく準新翅類の高次系統解析を終え,ゲノム系統が示唆するカジリムシ+完全変態の関係を支持する派生形質状態は一切見られない一方,旧来から形態で示唆されてきたカジリムシ+節顎類の関係を支持する派生形質が複数存在することを明らかにした.本成果は現在投稿中である.また,ドイツとの国際共同研究として,準新翅類の頭部形態の比較形態学的解析も行った.この研究は期間中には完了しなかったものの,順調に進行中であり,準新翅類の高次系統に関しても新知見がもたらされることが期待される.チャタテムシ類の化石種の形態解析もドイツ,中国との共同研究として進行中で,こちらは論文の投稿に至っている. 新奇形質の進化解析に関し,トリカヘチャタテの交尾器の機能形態学的解析を行い,論文の出版に至った.また,ムクゲカメムシの交尾器の機能形態的解析も行い,学会での口頭発表を行った. この他,準新翅類に見られる特異な交尾器形態の進化と関連したプロジェクトとして,ヒョウモンチョウに見られるメス交尾器の凸構造を解析し,これがペニス状の機能を持たないこと,外傷性交尾への対抗進化として生じた可能性が高い構造であることを示した. これらと関連して,準新翅類の分類学的,生物地理学的研究も行い,論文や学会発表として公表に至った.
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)