2021 Fiscal Year Annual Research Report
Quest for human-specific brain cell through single-cell transcriptome analysis
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19H03313
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Research Institution | Center for Novel Science Initatives, National Institutes of Natural Sciences |
Principal Investigator |
郷 康広 大学共同利用機関法人自然科学研究機構(新分野創成センター、アストロバイオロジーセンター、生命創成探究, 生命創成探究センター, 特任准教授 (50377123)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 進化 / 脳 / ヒト / チンパンジー / 類人猿 / シングルセル |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒトらしさをつかさどるヒト特異的脳細胞を同定するために,ヒトと類人猿の死後脳を用いたシングルセル比較トランスクリプトーム解析を行うことを目的とした.ヒトや類人猿は実験動物ではないため,新鮮な脳試料を入手することが難しい.そのため,シングルセルスランスクリプトーム解析に通常用いられる生細胞ではなく,凍結試料でも使用が可能であると考えられている細胞核を用いたシングルセル(核)スランスクリプトーム解析の実験プロトコル・解析パイプラインを構築する必要がある.令和3年度は,ヒト2検体,チンパンジー1個体,ゴリラ1個体死後脳の前頭前野から約5000から1万細胞の細胞核の遺伝子発現データを取得した.情報解析の結果,それぞれのサンプルから1細胞核あたり平均2000から3500遺伝子の遺伝子発現データを取得することができた.4サンプルを統合して解析した結果,11種類の興奮性神経細胞,8種類の抑制性神経細胞,2種類のアストロサイト,3種類のオリゴデンドロサイト,1種類のオリゴデンドロサイト前駆細胞,2種類のミクログリア,1種類の上皮細胞を3種すべてにおいて同定することができた.ただし,解析サンプル,解析細胞核数が十分でないものの,細胞タイプの構成比は3種の間で異なっている可能性が示唆された.
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(15 results)
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[Presentation] ノウサギ属における冬季白化/非白化の遺伝基盤と収斂進化2021
Author(s)
木下豪太, 布目三夫, 郷康広, 牧野能士, 辰本将司, Alexey P KRYUKOV, Sang-Hoon HAN, Irina KARTAVTSEVA, 永野惇,山田文雄, 井鷺裕司,北野潤, 鈴木仁
Organizer
日本進化学会第23回東京大会
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[Book] ヒトゲノム事典2021
Author(s)
郷康広(分担執筆),井ノ上逸朗, 今西規, 河村正二, 斎藤成也, 颯田葉子, 田嶋 敦(共同編集)
Total Pages
448
Publisher
一色出版
ISBN
978-4-910389-12-7
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