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2020 Fiscal Year Annual Research Report

脂肪細胞でPPARγ活性を制御する生理活性脂質受容体のG12/13依存性シグナル

Research Project

Project/Area Number 19H03411
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

石井 聡  秋田大学, 医学系研究科, 教授 (10300815)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 安田 大恭  秋田大学, 医学系研究科, 助教 (70594951)
Project Period (FY) 2019-04-01 – 2022-03-31
KeywordsLPA / LPA4 / リゾホスファチジン酸
Outline of Annual Research Achievements

胃切除術を受けた20人の患者より、同意の上で内臓白色脂肪組織を採取した。この20人については、ボディマス指数 25 kg/m2以上を肥満とし、また規定の診断基準を満たした場合には2型糖尿病と診断した。その結果、痩せ型 (n = 8)、糖尿病性肥満 (n = 5)、非糖尿病性肥満 (n = 7) の各群に分類された。内臓白色脂肪組織検体からRNAを抽出し、定量的PCR法によってLPA4のmRNA発現量を決定して各群で比較した。痩せ型と糖尿病性肥満者の間で内臓白色脂肪組織におけるヒトLPA4 mRNAの発現にほとんど違いは認められなかった。一方、非糖尿病性肥満者のヒトLPA4 mRNAの発現は、痩せ型および糖尿病性肥満者のそれよりも低い傾向にあったが(平均値で約0.8倍)、その差は統計的有意差には至らなかった (P = 0.34 vs 糖尿病性肥満者)。
一般的に、肥満に伴ってインスリン抵抗性(2型糖尿病の主症状)が現れるが、肥満でもインスリン抵抗性が現れない「代謝的に健康な肥満 "Metabolically healthy obese (MHO)"」の状態がヒトで知られている。しかしながら、その成立メカニズムは不明な点が多い。ヒトLPA4がMHOに寄与するかどうかを含めMHOのメカニズムを理解するためには、サンプル数を増やしたり、一塩基多型の解析を行ったりするなど、さらなる研究が必要であると考えられる。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

実験系の確立は順調であり、研究課題の達成に支障を来す問題は生じていない。今年度以降は、実験を繰り返し論文発表に向けてデータを蓄積する予定である。

Strategy for Future Research Activity

今後は、脂肪細胞におけるLPA-LPA4-Gα12/13シグナル軸がPPARγの活性 (発現と機能)を抑制する分子機序の解明に取り組む。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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