2021 Fiscal Year Annual Research Report
脂肪細胞でPPARγ活性を制御する生理活性脂質受容体のG12/13依存性シグナル
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19H03411
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
石井 聡 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (10300815)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安田 大恭 秋田大学, 医学系研究科, 講師 (70594951)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | リゾホスファチジン酸 / LPA / Gα12/13 / Gタンパク質共役型受容体 |
Outline of Annual Research Achievements |
LPA4-KOマウスの表現型として認められた脂肪細胞の分化亢進現象を基に、「脂肪細胞における”LPA4-G12/13-Rho-Rhoキナーゼ”のシグナリング軸がPPARγ mRNAの発現および分化成熟を抑制する可能性」について今年度は検討した。C3H10T1/2細胞は脂肪細胞に分化するマウス間葉系細胞株である。定法に従ってC3H10T1/2細胞を脂肪細胞へ分化させたところ、分化の進行に伴ってLPA4 mRNAの発現は徐々に上昇した。この分化条件でC3H10T1/2細胞にLPA4やGα12/13のsiRNA処理を施したが、PPARγ mRNAの発現が上昇することはなく、むしろ減少傾向が認められた。一方、Rhoキナーゼ阻害剤(Y27632)処理はPPARγ mRNAの発現を上昇させた。脂肪細胞の分化については、LPA4 siRNAやY27632が抑制することはなかった。C3H10T1/2細胞を脂肪細胞へ分化させるとき、LPA4リガンド(ODP)はPPARγの発現を低下させた。しかしながら、LPA4やGα12/13のsiRNAおよびY27632によって、ODPの作用が阻害されることはなかった。また、ODPは脂肪細胞の分化を抑制することもなかった。TGFβはC3H10T1/2細胞に対してPPARγの発現を強く低下させるとともに脂肪細胞への分化を抑制したが、ODPはこの抑制効果に影響を与えなかった。LPA4 siRNA処理も影響を与えなかった。 以上の結果より、分化する脂肪細胞において、”LPA4-G12/13-Rho-Rhoキナーゼ”のシグナリング軸はPPARγ mRNAの発現を直接抑制しない可能性が示唆された。加えてこのシグナリング軸は、脂肪組織に含まれる別の性質を持つ細胞で機能して、分化する脂肪細胞にその細胞が働きかけてPPARγ mRNAの発現を抑制する可能性も考えられた。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)