2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19H03483
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
澤 新一郎 九州大学, 生体防御医学研究所, 教授 (80611756)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | LTi細胞 / RORgt / レチノイン酸受容体 / エンハンサー |
Outline of Annual Research Achievements |
LTi細胞特異的なプロモーター・エンハンサー領域の同定:令和3年度に続き、LTi細胞特異的なRORgt遺伝子 エンハンサー領域(Rorc-peak1)の同定に成功した。 Rorc-Peak1をホモ欠損する(KO)マウスはLTi細胞数が激減していたが、リンパ節、パイエル板、孤立リンパ濾胞などの二次リンパ組織の形成は組織学的にも正常であった。Rorc-Peak1KOマウスにおけるLymphotxin alpha(LTa)発現は野生型と変化なかった。 次に、ATAC-seqおよびFootprint解析により、Rorc-peak1領域内にレチノイン酸受容体(RAR/RXR)結合配列を同定した。CRISPR/Cas9システムを利用し、当該RAR/RXR結合配列に変異を導入したマウスを作成し、表在リンパ節、腸管膜リンパ節、パイエル板、小腸粘膜固有層におけるLTi細胞を検討したところ、表在リンパ組織において Rorc-Peak1KOマウスと同様にLTi 細胞の激減が観察された。さらに、in vitroにおけるLTi前駆細胞の培養系を用い、レチノイン酸(all trans retinoic acid=ATRA)のLTi細胞分化への影響を検討した。胎仔肝臓中に存在する前駆細胞にATRAを添加したところ、LTi細胞への分化が劇的に増加した。さらに、培養後のLTi細胞をソーティングし、RANseqを行なったところ、ATRA投与はRorc遺伝子発現を劇的に増加させることが明らかとなった。以上から、リンパ節のLTi細胞はRorc遺伝子Peak1領域内に存在するレチノイン酸受容体結合部位を利用し、RORgt発現を増強、安定化させることが明らかとなった。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(11 results)