2021 Fiscal Year Annual Research Report
Development of TIL culture method for tumor infiltrating T cell therapy for cervical cancer
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19H03520
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
岩田 卓 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (30296652)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大多 茂樹 国際医療福祉大学, 医学部, 准教授 (20365406)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 腫瘍浸潤リンパ球 / 子宮頸癌 / T細胞疲弊 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度はTIL製剤の品質向上のための研究として、TILの培養液にIL-7およびIL-15を添加して培養し、T細胞の疲弊度に与える影響、およびTcm (central memory T cells)、Tem (effector memory Tcells)、Tte (terminal memory T cells)の割合に与える影響を検討した。さらに、新規培養法の開発を目的とし、従来行われてきたGREXフラスコによる開放系での培養法ではなく、Bagによる閉鎖系培養法の開発を行った。 TIL培養の初期培養において、サイトカインIL-7およびIL-15を添加することで、疲弊細胞とされるTemの割合が減少し、TcmとTteの割合が増加した。IL-7とIL-15をともに添加することで、IL-2の長時間培養によるTILsの疲弊を抑制し、ミトコンドリアの増殖・分裂を促進することが示され,品質向上につながる可能性がある。 次に閉鎖系培養を確立するため、共同研究企業のBagを用いて培養を行った。Bagによる培養では、GREXフラスコ法と同様に、2週間で約1000倍にT細胞を増殖させることが可能であった。製造したTILは、患者の子宮頸癌組織から作成したOrganoidをMHC-I拘束性に障害することが確認できた。閉鎖系でも質の高いTILの培養が可能であることが示されたことで、より簡便かつ効率的にTIL培養が可能となる。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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