2021 Fiscal Year Annual Research Report
プリオン病発病抑制に関わるセルロースエーテル感受性遺伝子の同定
Project/Area Number |
19H03570
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
堂浦 克美 東北大学, 医学系研究科, 教授 (00263012)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 遺伝子解析 / プリオン / 防御機構 / セルロース誘導体 / 感受性 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究代表者は、食品添加物等として日常摂取しているセルロースエーテル(CE)が、プリオンに対して優れた発病抑制効果や曝露前予防効果を発揮することを発見している。CEがどのような作用機序で効果を発揮しているかはわかっていない。CE効果には明瞭なマウス系統差が存在し、代表的な高感受性マウスでは生涯にわたり発病をのがれるのに対して、代表的な低感受性マウスでは未投与群と差がないほど発病抑制効果が出ない。そこで、CEの作用機序解明を目指し、CE感受性遺伝子を同定することを目的として高感受性マウス・低感受性マウスや両者の交配マウスを用いてゲノム解析やプロテオミクス解析を行った。これまでの結果として、第14番染色体上にあるgmfb遺伝子の発現プロファイルが高感受性マウス脳と低感受性マウス脳で異なることを見つけた。この発現プロファイルの違いはアミノ酸置換を伴う遺伝子多型(コドン40E/K)に起因していた。そこで10種の異なるマウス系統においてCE感受性解析とゲノム解析を行ったところ、この多型以外にgmfbの別の多型(コドン49、86)や、その近傍にあるcdkn3(コドン173)、cgrrf1(コドン130、179)、samd4(コドン652)の多型がCE感受性と有意に相関することを明らかにした。アミノ酸置換を伴うgmfb多型については、CE作用に直接影響を与えるかどうかをプリオン持続感染細胞において詳細に検討したが、直接的な関係を明らかにできなかった。また、これらの遺伝子多型による発現プロファイルの違いをプリオン増殖の場である脳と脾臓で解析したが、有意な違いは観察されなかった。従って、gmfb並びに近傍遺伝子の多型は、CE感受性と密接に結び付くゲノムマーカーであるものの、それら自身が感受性遺伝子かどうかについては結論が得られなかった。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Decrease in Skin Prion-Seeding Activity of Prion-Infected Mice Treated with a Compound Against Human and Animal Prions: a First Possible Biomarker for Prion Therapeutics.2021
Author(s)
Ding M, Teruya K, Zhang W, Lee HW, Yuan J, Oguma A, Foutz A, Camacho MV, Mitchell M, Greenlee JJ, Kong Q, Doh-ura K, Cui L, Zou WQ..
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Journal Title
Mol Neurobiol.
Volume: 58(9)
Pages: 4280-4292.
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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