2021 Fiscal Year Annual Research Report
Genetical and pathological study of neuronal intranuclear inclusion disease
Project/Area Number |
19H03577
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Research Institution | Aichi Medical University |
Principal Investigator |
曽根 淳 愛知医科大学, 付置研究所, 講師 (40513750)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 章景 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (30378012)
吉田 眞理 愛知医科大学, 付置研究所, 特命研究教授 (60288545)
松本 直通 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (80325638)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | NOTCH2NLC / GGCリピート / 核内封入体 / 認知症 / 神経変性疾患 / DWI / 皮膚生検 / 白質脳症 |
Outline of Annual Research Achievements |
NIIDが疑われる症例に対し、NOTCH2NLC遺伝子のGGCリピート延長の有無を、Repeat Primed PCR 法およびFluorescence amplicon length analysis を用いて検討した結果、新たに62例を解析、蓄積した。また、1例については病理解剖を施行し、現在病理学的に解析を行なっている。特に網膜での異常所見を認めたため、他の神経組織とともに病理学的に解析を進めている。 これらの症例を加え、病理所見および遺伝子検査の双方で診断された合計150例のNIID症例について臨床像を解析した。初発症状としてもの忘れを初発に受診する例が、150例の中で94例と大半を占めた。頭部MRI 画像で白質脳症、DWI画像で皮髄境界に沿った異常高信号領域を100%の症例で認め、FAB低下例が83.1%と高頻度で認められた。筋力低下を主症状とする筋力低下群にでは、発症年齢が平均で27.5才と低いかわりに、病期の長い症例が多く含まれていた。その他群としてまとめた症例では、大半は発熱、頭痛、意識障害で発症する脳炎様症状が初発症状であった。 また、ヒト線維芽細胞を用い、GGCリピートを延長させたNOTCH2NLC遺伝子を発現する培養細胞モデルを、CRISPR-CAS9システムを利用し、作出を進めている。 他の遺伝子の作用の影響を除くため、NOTCH2NLC遺伝子のGGCリピート延長のない細胞に、GGCリピートを挿入するモデルを作成している。作成後に、リピートの有無による細胞活性のパラメータの差、タンパク質発現の差の検討など、NIIDの病態解明、治療法の開発につながる研究を推進する予定である。また、GGCリピート延長により発現する異常なタンパク質に対する特異抗体を用いて、核内封入体の構成成分の同定、さらに細胞内での分布、動態について検討している。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Remarks |
神経核内封入体病の概要について記載したホームページを作成した、また、2021年に施行された「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」に対応する形で倫理審査を受け、承認された NIIDに関する全国疫学調査の研究参加についても情報を発信し、説明動画、同意書などを掲載予定となっている。
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article] Father-to-offspring transmission of extremely long NOTCH2NLC repeat expansions with contractions: genetic and epigenetic profiling with long-read sequencing2021
Author(s)
Fukuda H,Yamaguchi D,Nyquist K,Yabuki Y,Miyatake S、Uchiyama Y、Hamanaka K,Saida K,Koshimizu E,Tsuchida N,Fujita A、Mitsuhashi S、Ohbo K、Satake Y、Sone J、Doi H、Morihara K、Okamoto T、Takahashi Y、Wenger A M.、Shioda N,Tanaka F,Matsumoto N,Mizuguchi T
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Journal Title
Clinical Epigenetics
Volume: 13
Pages: -
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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