2020 Fiscal Year Annual Research Report
イメージングバイオマーカーを用いた遅発性精神病の層別化
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19H03583
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
高橋 英彦 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (60415429)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三村 將 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (00190728)
樋口 真人 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 脳機能イメージング研究部, 部長(定常) (10373359)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 遅発性精神病 / イメージングバイオマーカー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、遅発性精神病に対して、まず、代表者らが開発した安静時fMRIによる統合失調症イメージングバイオマーカーにて統合失調症らしさが高い群と低いと判定される群を抽出する必要があったが、バイオマーカーの論文が2019年度に国際誌に受理され、2020年度に刊行された。次に両群(特に統合失調症らしさが低い群)に対してPETによる in vivo アミロイドおよびタウイメージングを実施した。 東京医科歯科大学医学部附属病院精神科及び慶應義塾大学病院精神科さらには2つの大学の関連病院やクリニックで遅発性精神病のリクルートを行い、量子科学技術研究開発機構にて実施されるPET検査に案内し、PET検査を実施した。 量子科学技術研究開発機構ではタウ病変を、高感度に検出可能なPETリガンド[18F]PM-PBB3を用いて、令和2年度に高齢の統合失調症患者5名(累計16名)、正常高齢者10名(累計30名)のアミロイドおよびタウ病変PETイメージングを実施した。患者の大半でアミロイド沈着を認めなかったが、半数以上において大脳皮質の局所におけるタウ沈着が示された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
東京医科歯科大学医学部附属病院および慶應義塾大学病院から患者をリクルートして、量子科学技術研究開発機構放射線医学総合研究所に紹介する体制を構築し、順調に、患者のPET撮像も開始している
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Strategy for Future Research Activity |
東京医科歯科大学医学部附属病院および慶應義塾大学病院からだけではなく関連病院やクリニックからの患者のリクルートも行い多くのサンプルを得られるようにする。
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Research Products
(9 results)