2019 Fiscal Year Annual Research Report
前臨床モデルでの移植片対宿主反応(LGVHR)に基づく革新的小腸移植免疫寛容誘導
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19H03717
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
山田 和彦 鹿児島大学, 総合科学域総合研究学系, 教授 (40241103)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 章 日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (00256942)
佐原 寿史 鹿児島大学, 総合科学域総合研究学系, 准教授 (90452333)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 移植・再生医療 / キメラ / クラウン系ミニブタ / 体外循環 / 前臨床研究 / MHC |
Outline of Annual Research Achievements |
本課題の初年度研究期間で、本研究課題に必須となる以下2点を評価し、以下の成果を得た。 (1)これまでの移植後験動物検体を用いたキメラの検討: クラウン系ミニブタ2系統(C1、C2)のMHCはSigma-Aldrich社に依頼・合成したSLA class1をターゲットとしたプライマーを用いたDNAタイピングで判別可能である。今回、各組織から抽出したRNAからRT-PCR法によりc-DNAを合成し、q-PCR法を用いてキメラ解析を行った。C1‐C2不適合下で行った小腸並びに肝臓・小腸移植4症例から術後DNAキメリズムを末梢血単核球、骨髄細胞、腸間膜リンパ節、肝臓などの検体を用い検討した。症例数が少ないことから結論を得るには至らなかったものの、レシピエント(C2)においてドナー(C1)タイプのDNAを確認し、キメラが確立を示唆する結果を得た。 (2)多臓器移植無肝期の循環維持のためのY字バイパス体外循環の確立: Outputとして12Frのカニューレを2本用い、1本を体循環バイパス目的に腹部腎静脈下方のIVCに端側吻合した静脈グラフトから挿入、もう1本を門脈循環バイパス目的に脾静脈から挿入し、Y字コネクターで接合した。またInputとして14Frのカニューレを左外頸静脈に挿入した。小児用体外循環ポンプを用いて1000-1250rpm(300-500ml/min)の条件下に体外循環を行った。横隔膜下IVC並びに門脈、肝臓下部IVCをクロスクランプすることで無肝期を誘導し、酸素飽和度、動脈血圧、心拍数を5分間隔で測定し、更に血液検体としてAST, ALT、LDH、動脈血液ガス分析を測定した。結果として、無肝期状態における体循環・門脈循環のY字バイパス体外循環によって2時間の安定したバイタル経過と組織障害およびアシドーシスの抑制を得ており、今後の研究の第一歩としての情報を得たと考える。
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Research Progress Status |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度が最終年度であるため、記入しない。
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