2021 Fiscal Year Annual Research Report
外傷特異的なメモリー制御性T細胞免疫応答の解明と臨床応用への基盤研究
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19H03759
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Research Institution | Osaka Medical and Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
山川 一馬 大阪医科薬科大学, 医学部, 准教授 (50597507)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小倉 裕司 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (70301265)
藤見 聡 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪急性期・総合医療センター(臨床研究支援センター), 救急診療科, 主任部長 (70362720)
谷口 高平 大阪医科薬科大学, 医学部, 講師 (70779686)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 制御性T細胞 / 外傷 / マスサイトメトリー / CyTOF / COVID-19 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度としてヒト臨床サンプルを用いた外傷後の免疫恒常性破綻に関する研究を行った。記憶能を持つTregが、その後の二次性感染の合併に関連するか否か、Tregフェノタイプの変化が臨床経過にどのような影響を及ぼすかを検討するために、外傷患者の臨床検体を用いて臨床的検討を実施した。ベッドサイドの外傷患者においても、前年度までの研究において明らかとしたマウスで同定したものに極めて類似したメモリーTregフェノタイプ(GITR+/CTLA-4+/ICOS+/Helios+)が増加しており、受傷後90日目まで持続発現することが分かった(執筆準備中)。 その他、COVID-19パンデミックが終息の兆しが見えない現況を鑑み、その検討についても社会的意義が高いと考え実施した(COVID-19治癒後の免疫機能変容の評価)。COVID-19罹患後急性期の免疫評価は数多くなされているが、治癒後に遷延する免疫不全状態に関する評価は十分になされていない。大阪急性期総合医療センター、北海道大学との共同研究により、人工呼吸やECMOを必要とした重症COVID-19患者の退院3カ月後の末梢血単核球細胞をCyTOFを用いて網羅的に細胞解析した。結果、社会復帰している治癒後患者においてもT-betあるいはGranzyme Bを発現する細胞障害性T細胞が長期間過剰産生されていることが明らかとなった(J Intensive Care. 2021;9(1):76.)。 本研究課題3年間において当初の予定通りの研究進捗を得ることができた。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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