2021 Fiscal Year Annual Research Report
iPS細胞とH2ガスを利用した網羅的アプローチよる急性腎障害への新規治療法の開発
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19H03763
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
本間 康一郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (10383762)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐野 元昭 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (30265798)
遠山 周吾 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (90528192)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 急性腎障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
急性腎障害に対する新規候補薬を探索するため、ヒト腎尿細管上皮細胞株 (RPTEC) を用いて、造影剤 (イオメプロール) および酸化ストレス(過酸化水素)の実験条件の最適化および候補化合物アッセイを実施した。方法は以下の通りである。1. イオメプロール及び過酸化水素による細胞傷害性実験条件の最適化; RPTECは、推奨培地を用いて、5% CO2下37℃で培養した。96 well plateにRPTEC細胞を播種後、5% CO2下37℃でover night培養することで接着させた。その後、イオメプロール または過酸化水素を添加し、さらに24-48時間培養した。その際に通常条件下または低酸素条件下、血清飢餓培地条件下、リン酸緩衝生理食塩液条件下など異なる条件で培養し、各種培養条件のもたらす影響を評価した。低酸素条件の誘導にはアネロパック を使用した。培養後、上清を取り除き、10%WST-8試薬含有リン酸緩衝液を用いて、1時間インキュベート後、450 nmの吸光度を測定することで生細胞数を評価した。 2. 過酸化水素による細胞傷害に対する保護作用を有する薬物のスクリーニング; 96 well plateにRPTEC細胞を播種後、5% CO2下37℃でover night培養することで接着させた。その後、過酸化水素を添加し24時間嫌気性条件下で培養した。候補化合物またはN-アセチルシステイン は過酸化水素添加の30分前に処置をした。培養後、上清を取り除き、10%WST-8試薬含有リン酸緩衝液を用いて、1時間インキュベート後、450 nmの吸光度を測定することで生細胞数を評価した。しかしながら有意な細胞傷害性抑制作用を有する化合物は認められなかった。引き続き残った候補薬の活性スクリーニングを継続する。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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