2021 Fiscal Year Annual Research Report
メチル化アレイ法によるグリオーマ上皮間葉転換メカニズムの解明
Project/Area Number |
19H03773
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
竹島 秀雄 宮崎大学, 医学部, 教授 (70244134)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横上 聖貴 宮崎大学, 医学部, 准教授 (40284856)
山下 真治 宮崎大学, 医学部, 助教 (40468046)
渡邉 孝 宮崎大学, 医学部, 講師 (90573337)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 膠肉腫 / 間葉型形質転換 / DNAメチル化アレイ解析 / Classifier / CRC culture |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題の目的は、上皮型グリオーマ細胞がどのようなメカニズムで間葉型に移行するのかを分子レベルで明らかにすることにある。そして、この機序の解明により間葉型への移行を阻害できれば、現在臨床的に使用されている各種治療薬に対する治療抵抗性の獲得を阻害する,新たな悪性神経膠腫の治療戦略の確立を目指す。 本研究では,エピジェネティックな機序に焦点を当て、そのモデルとして膠肉腫の解析を行った。この腫瘍の組織学的特徴は、グリオーマ成分と同じ遺伝子変異を有しつつ間葉型への形質転換により、両成分が入り乱れているという特徴がある。我々は、手術にて摘出され,パラフィン包埋されている膠肉腫から、DNAの抽出を行いmethylation profileの解析をDNAメチル化アレイ解析を行った。 実施中、この解析における問題点として、マイクロアレイ解析には1μgにおよぶ大量のDNAが必要であり、glioma成分とsarcoma成分が入り乱れているサンプルからのレーザーマイクロダイセクションでは十分な収量が得られなかった。そこで、glioma成分とsarcoma成分の成分が大きく分かれるサンプルのみを抽出し解析し、イルミナ社のMethylationEPIC BeadChipを用いて解析を行った。パラフィン包埋で保存されていた組織は、ホルマリン固定によりDNAの断片化が進んでおり、生データはややノイズの混入が多かった。それでもハイデルベルク大学のAI解析ツールClassifierでデータ解析を実施した。結果は、グリオーマ成分と肉腫成分の間には、明らかなエピジェネティックなパターンの差違は認められなかった。 一方、サブ解析として並行して実施していたCRC cultureを用いた良性腫瘍の培養株の確立には成功しており、今後このテクニックを応用していく。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)