2021 Fiscal Year Annual Research Report
A mechanism of sublingual immunotherapy with Japanese cedar extract for the treatment of patients with Japanese cedar and cypress pollinosis
Project/Area Number |
19H03802
|
Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
清水 猛史 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (00206202)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
神前 英明 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (10402710)
山本 小百合 滋賀医科大学, 医学部, 医員 (10828114)
新井 宏幸 滋賀医科大学, 医学部, 助教 (60816627)
湯田 厚司 滋賀医科大学, 医学部, 客員教授 (80293778)
戸嶋 一郎 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (80567347)
中多 祐介 滋賀医科大学, 医学部, 客員助教 (80794958)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
Keywords | 舌下免疫療法 / スギ花粉症 / ヒノキ花粉症 / 制御性B細胞 / 制御性濾胞性T細胞 / メモリーT細胞 / 抗原特異的IgE抗体 / 抗原特異的IgG4抗体 |
Outline of Annual Research Achievements |
舌下免疫療法(SLIT)の作用機序を解明し、SLITの開発・改良に役立てる目的で、以下を明らかにした。 1)スギ花粉SLIT後の末梢血単核球(PBMC)では、非特異的にIL-5とIL-17産生が抑制されたが、抗原特異的にIL-10が産生され、抗原特異的IgE抗体が産生された。ヒノキ花粉症にはヒノキ抗原を含んだSLITの開発が望まれる。 2)SLIT後のPBMCからメモリーT 細胞を分離し、網羅的RNA解析を行ったところ、SLIT有効例でアポトーシス抑制遺伝子であるDPF2の発現が低下し、メモリーT細胞のアポトーシスが誘導されていた。SLIT後には制御性B細胞が増加し、FAS-FASリガンドを介してTh2細胞とTfh2細胞のアポトーシスが誘導される、新たな作用機序を明らかにした。 3)スギ花粉SLIT後1年で抗原特異的IgE抗体が一旦上昇し、2-3年後に減少した。抗原特異的IgA, IgG1, IgG4抗体は経年的に増加した。抗原特異的IgE抗体の抗原親和性(Avidity)を測定したところ、SLIT1年後から経年的に低下していた。高親和性抗体の産生に関わるTfh13細胞はSLIT2年後には減少していた。SLITの新たな作用機序に抗原特異的IgE抗体の抗原親和性の低下が考えられた。スギ花粉SLIT後にはヒノキ花粉特異的IgE抗体も1年後に上昇し、2-3年後に減少した。スギ・ヒノキ花粉に対する特異的IgE抗体には交差反応性があると考えられた。 4)スギ花粉SLIT後には、血清中のIL-35が増加し、IL-35陽性制御性T細胞・B細胞が増加し、IL-35はTh2細胞、B細胞、2型自然リンパ球の機能を抑制した。 5)ダニSLIT後には、1型制御性T細胞 (Tr1細胞)と制御性濾胞性T細胞(Thr)細胞が増加し、その増加率は臨床症状の改善と相関し、SLITの新たな作用機序が明らかになった。
|
Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Research Products
(7 results)