2019 Fiscal Year Annual Research Report
IgG4関連疾患とその世界初モデルマウスにおける臓器線維化メカニズム解明
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19H03854
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
前原 隆 九州大学, 歯学研究院, 助教 (10637333)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新納 宏昭 九州大学, 医学研究院, 教授 (20380636)
森山 雅文 九州大学, 歯学研究院, 助教 (20452774)
山元 英崇 九州大学, 大学病院, 准教授 (30404073)
中村 誠司 九州大学, 歯学研究院, 教授 (60189040)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | IgG4関連疾患 / 線維芽細胞 / マクロファージ / B細胞 / T細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本邦から提唱され、現在では世界で注目されている IgG4関連疾患 (IgG4-RD) は、全身の臓器に病変を生じ罹患臓器への T細胞および B細胞の浸潤に伴う不可逆性の臓器線維化ならびに特異な免疫グロブリンのクラススイッチ(主にIgG4)を特徴とする特異な疾患である。IgG4-RDにおける特徴的な臓器線維化については未だその詳細な病態メカニズムは明らかになっていない。そこで本研究では、この臓器線維化の病態メカニズムの解明に焦点をあてる。 2019年度には、IgG4-RD患者の末梢血、罹患臓器を採取した。さらに採取した検体より臓器線維化に関与するマクロファージ、線維芽細胞、T細胞、B細胞に関する詳細な解析を行っている。共同研究者である各医療機関と研究成果報告を行った。さらに共同研究協力者であるハーバード大学のPillai教授とも研究成果打ち合わせを行った。 その結果IgG4-RDの罹患臓器に存在するいくつかの特徴的な免疫担当細胞を同定することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
全体として順調に進展していると評価できる。本研究では、次世代シークエンス解析の結果より明らかにした特徴的な免疫担当細胞について詳細に検討を行っている。特にB細胞の臓器線維化への関与については、共同研究の一貫として論文報告を行っている。マクロファージやT細胞に関する研究成果の一部は関連学会で研究発表を行っている。したがって、これまでのところ本研究は概ね順調に進展していると評価できる。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、解析する症例数を増やすとともに、より詳細な遺伝子解析およびタンパク質発現解析を行う。また臨床データとの相関についても網羅的に解析を行う。
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Research Products
(13 results)