2019 Fiscal Year Annual Research Report
Economic analysis/evaluation of preventive care programmes to improve the sustainability of the community health system
Project/Area Number |
19H03865
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
近藤 正英 筑波大学, 医学医療系, 教授 (70334068)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大久保 麗子 筑波大学, 医学医療系, 助教 (20829014)
庄野 あい子 明治薬科大学, 薬学部, 講師 (50625308)
矢作 直也 筑波大学, 医学医療系, 准教授 (60420246)
|
Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 医療経済学 |
Outline of Annual Research Achievements |
市区町村が実施している地域医療サステナビリティを高めることに繋げることができる予防医療プログラムの経済評価・分析の5年計画の初年度実施する研究として、研究計画調書に挙げていた「研究1:革新的プログラムの財源影響分析」を実施し、第62回日本糖尿病学会年次学術集会において「検体測定室におけるHbA1cチェックの補助事業によるBudget impact analysis」として発表し、さらに、Research in Social & Administrative Pharmacy誌に” Budget impact analysis reveals walk-in fingertip HbA1c testing in community pharmacies could provide a significant long-term reduction in public expenditure”として発表した。関連発表として、第30回日本医学会総会において「国民皆保険のサステナビリティのための財源論」をシンポジストとして発表し、かつ、第57回日本医療・病院管理学会学術総会において「地域での慢性腎不全予防プログラムの医療経済学」の教育公演を行った。研究計画調書に挙げていた「研究2:健診プログラムの費用効果分析」については特定健康診断に尿潜血を加えてIgA腎症および膀胱がんを早期発見するプログラムの費用効果分析モデルが概ね完成し、投稿論文作成段階に入っている。さらに「研究6-1:予防接種プログラムの需要分析」に着手し、定期接種である高齢者対象をのぞいた対象者向けのインフルエンザ予防接種に対する市区町村の助成状況の全国調査を行い回答を分析する段階に入っている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画調書に挙げていた個別研究を完了し、その成果を初年度から国際学術雑誌に発表できたため。他の個別研究についても順調に進行しているため。
|
Strategy for Future Research Activity |
「研究2:健診プログラムの費用効果分析」については国際学術雑誌に投稿論文として発表する。「研究6-1:予防接種プログラムの需要分析」については、助成状況の調査を受けて、接種状況の全国調査を引き続き行う予定であったが、Covid-19感染症流行に対する非常事態宣言の発出をうけて、市区町村を対象とした調査の実施が難しい状況が生じている。まずは、助成状況の調査結果をまとめて発表していく方針をとることにしている。
|