2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a Hybrid Simulation Education Program for Acquiring Practical Maternity Care Skills
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19H03922
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
大平 光子 広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (90249607)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上野 陽子 広島大学, 医系科学研究科(保), 助教 (00637192)
森 恵美 千葉大学, 大学院看護学研究科, 教授 (10230062)
村上 真理 広島大学, 医系科学研究科(保), 助教 (10363053)
藤本 紗央里 広島大学, 医系科学研究科(保), 講師 (90372698)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 産婦ケア / シミュレーション教育 / 実践能力 / 教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は助産学生の産婦ケア実践能力獲得に向けた、ハイブリッド型シミュレーション教育プログラムを開発することである。具体的には助産学生がシチュエーションベースドシミュレーションを効果的に展開するためのシミュレーション教育デザインを構築し、模擬産婦によるシミュレーションと生体データ再統合ソフトおよびビデオディブリーフィングシステムを組み合わせたハイブリッド型シミュレーションシステムを活用した教育プログラムの開発を目指す。 初年度の2019年度は、生体データ再統合ソフト上でのシチュエーションベースドシミュレーションのシナリオの構築と産婦ケアにおけるシミュレーション教育デザインについて検討した。これまで助産学生の教育に使用してきたシチュエーションベースドシミュレーション教育のシナリオを基に、産婦ケアにおける学習ニーズおよび学習目標を再構築した。またシナリオに沿ってシミュレーションを行う際の評価視点について検討した。 さらに、シチュエーションベースドシミュレーション教育におけるシナリオを生体データ再統合ソフト(レールダルメディカル製LLEAPステム)上で再現し、臨場感や生体データの再現性について検討した。その結果、これまで教員等が担当する模擬産婦の場合に生じていた問題点が改善された。つまり教員間の対応の差や再現性の不正確さに課題であったが、本LLEAPシステム上においては、システム上の対応による差がないこと、再現性の正確さが明確になった。 また、シナリオ上の生体データの再現方法について検討し、本LLEAPシステム上で音声、グラフィックでの再現が可能となり、本教育プログラム開発の基礎となる試作モデルを作成した。試作モデルにおける学習ニーズおよび学習目標について助産師基礎教育に携わる教員等による評価を受けるための質問紙調査に向けて、倫理審査委員会の審査を受審中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
シチュエーションベースドシミュレーションのシナリオ展開において、試作モデルを同意の得られた助産学生に試行する予定であったが、LLEAPシステムと同期させて使用するビデオディブリーフィングシステムの発売が遅れ、2019年度内には学生を対象とした試行ができなかった。2020年度の早い段階で、試行を計画しているが、COVID-19の影響により学生を対象とした試行はさらに遅れる可能性がある。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19の影響により、学生を対象とした試行時期が大幅に遅延する場合は、学生の実技場面のでの試行はせず、LLAEPシステム上でシチュエーションの変化に応じたアセスメントや産婦の観察点に絞って、試行する計画に変更する必要がある。
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