2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of methods of breast assessment for breastfeeding with ultrasound images
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19H03944
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
松崎 政代 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (40547824)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藪中 幸一 大阪大学, 医学系研究科, 招へい准教授 (00737215)
藤田 恵理子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教 (00824054)
平出 美栄子 東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (50795739)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 助産学 / 乳房ケア / 母乳育児 / 超音波診断装置 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、臨床現場での母乳育児のためのエコーを用いた乳房アセスメント方法の確立のため【研究①:測定方法】妊娠期から育児期の、エコーを用いた乳腺、乳管の測定方法の妥当性の検証、【研究②:有用性の検討】 乳汁分泌過多、不足時や乳腺炎時の乳房ケアの評価のエコー使用の有用性の検証、【研究③:feasibility】臨床助産師による妊娠期・育児期のエコーによる乳房評価の実施可能性(feasibility)の検証を行うことを目的とした。 研究①と研究②として、現在までに妊娠中(中期・末期)7名と乳腺炎を含む産後(産後1日~3か月)24名の対象者から乳房のエコー画像と質問紙からのデータの両方の情報を得た。内3名は妊娠中からの縦断調査であり、その他は横断調査であった。対象者は、妊娠期と産後で、それぞれ年齢は33.6(SD 5.7)・36.9(2.7)歳、非妊時体重は50.2(12.6)・57.7(10.2)kgであった。 縦断調査による分泌良好な対象者の乳房のエコー画像は、妊娠中から産後では乳腺が豹門様から均一になり約5mm肥厚した。乳管は、妊娠経過に伴い拡張するが、産後3日頃のうっ積では乳頭直下の乳管は拡張しているが、乳房全体の乳管を描出することは困難であった。しかし、乳汁分泌が増加してくると乳房全体の特に主乳管を描出できるようになり、乳頭までつながる拡張した乳管を多数確認することが容易になった。乳房のエコー画像には左右差があり、乳汁分泌良好な乳房では、もう一方の乳房よりも乳管の拡張があり、乳腺の肥厚も良好であった。また、分泌の良い乳房では、他方の乳房の授乳中に乳管が短期間で拡張する現象が描出され、授乳による反応が著明に見られた。乳房の生理的変化とエコー画像の一定の法則が示されつつあり、継続してデータを蓄積し検証する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID19のため、2月から施設での調査を一時中止している。そのため、縦断で調査する予定であった対象者のデーター収集が行えていない。
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Strategy for Future Research Activity |
調査が再開でき次第、調査承諾の得られている施設での調査を行い、2施設での調査を実施する。1施設では、縦断調査と乳腺炎の対象者の調査を、もう1施設で乳腺炎の対象者のデータを収集し、対象者数を増やす予定である。
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Research Products
(2 results)
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[Book] 女性生殖器2019
Author(s)
苛原 稔、渡邊 浩子、松﨑政代 他
Total Pages
352
Publisher
メディカ出版
ISBN
978-4-8404-6905-0