2019 Fiscal Year Annual Research Report
精神障がい者の予防的・家族包括的育児支援プログラムの開発
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19H03960
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
蔭山 正子 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (80646464)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩崎 りほ 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (40760286)
谷口 恵子 東京福祉大学, 心理学部, 講師 (50383138)
酒井 佳永 跡見学園女子大学, 心理学部, 教授 (60349008)
横山 恵子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (80320670)
前田 直 杏林大学, 保健学部, 助教 (80723494)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 精神障害 / 育児 / 結婚 / 恋愛 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)恋愛・結婚に関する研究班:精神障がいをお持ちの方と会議を開き、恋愛・結婚に関するプログラムを検討した。検討を重ね、愛する力磨くプログラム「あいりき」を作成した。ピア学習プログラムとしたため、ファシリテーター養成を行った。介入研究の倫理審査の承認を受け、介入研究を実施した。新型コロナ感染症の要因もあり、参加者が少なく、9名のみとなった。研究デザインを変更する必要性が生じ、9名のデータにて中間解析を行った。 2)育児に関する研究班:子育てピアサポートグループ「ゆらいく」を精神障がいをお持ちの方とともに立ち上げた。インタビュー調査を実施し、論文が公開された。ゆらいくの子育てカフェを月1回開催し、共有される悩みや対処を把握している。 3)子どもに関する研究班:こどもぴあ(東京)とこどもぴあ大阪で子ども支援のための研究会議を開催した。こどもぴあ(東京)では、学校の教員向けのプログラムを作成することになった。子どもの立場の人が学校生活での相談状況や困りごとなどを把握するためにweb調査を実施した。その結果、小学校・中学校・高校において8-9割の人が相談していなかった。SOSを出しにくい子どもの実態が明らかになった。 4)配偶者に関する研究班:配偶者のつどいを研究者とともに定期的に開催し、配偶者の困りごとを把握した。配偶者のつどいに同時参加する、精神障がい当事者の方の集まりを開き、困りごとを把握した。家族ピア学習プログラムの開発に向けて内容を検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナ感染症のために介入研究の進捗がやや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
1)恋愛・結婚に関する研究班:愛する力磨くプログラム「あいりき」の研究デザインの見直し、介入研究の実施を進める。 2)育児に関する研究班:子育て中の支援ニーズを把握する。育児に関する支援プログラムを検討する。 3)子どもに関する研究班:学校の教員向けのプログラムを作成する。 4)配偶者に関する研究班:家族ピア学習プログラムの開発を共同研究者とともに進める。
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Research Products
(11 results)