2021 Fiscal Year Annual Research Report
地域における精神障害者家族に対するリフレクティングを用いた実践的介入モデルの開発
Project/Area Number |
19H03962
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Research Institution | Fukushima Medical University |
Principal Investigator |
大川 貴子 福島県立医科大学, 看護学部, 准教授 (20254485)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安保 寛明 山形県立保健医療大学, 保健医療学部, 教授 (00347189)
三澤 文紀 福島県立医科大学, 看護学部, 教授 (00438607)
矢原 隆行 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(法), 教授 (60333267)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | リフレクティング / 精神障害者 / 家族 / 地域 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、精神科訪問看護またはアウトリーチ支援を利用している精神障害者およびその家族に対して、リフレクティングを用いた面接(以下、リフレクティング面接)を実施し、どのような相談内容に対して、どのようにリフレクティングを行い、その結果どのような変化が生じるのかを明らかにすることを目的としている。 2021年7月より、福島県内の訪問看護ステーションなごみと訪問看護ステーションのびのび、および、熊本県内の桜が丘病院アウトリーチセンターにて、地域で暮らす精神障害者およびその家族で、本研究への参加同意が得られた者に対して、リフレクティング面接を開始した。7ケースに対して、1ケースあたり1~5回のリフレクティング面接を実施し、面接場面を動画撮影あるいは録音をし、逐語録を作成して、面接内容の分析を行っている。リフレクティング面接の対象者7ケースのうち、2ケースがアウトリーチの利用者であり、5ケースが訪問看護の利用者である。7ケース中6ケースは精神障害者自身であり、1ケースは精神障害者の家族である。また、7ケースすべてが、初回の面接にて、今後もリフレクティング面接を継続して受けたいと希望した。対象者が面接において相談したいとした内容は様々であるが、家族間でのコミュニケーションのことや、職場や福祉事業所等での対人関係の持ち方に関してなど、他者との関りに関することが多く語られた。また、症状との向き合い方や自分の行いたい活動について、将来に向けての不安など、多岐に及んでいた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナ感染症の影響により、対面での面接を実施することが難しい状況にあり、対象者への研究協力依頼を行うこと自体実施困難となっていたため。
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Strategy for Future Research Activity |
研究協力者を募り、対象者数を増やしてリフレクティング面接を随時実施していく。また、リフレクティング面接が終了したケースに対して、コ・リサーチ面接を実施していく。
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