2021 Fiscal Year Annual Research Report
筋サテライト細胞が運動トレーニングと日常動作の違いを感知する分子メカニズムの解明
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19H04000
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
深田 宗一朗 大阪大学, 薬学研究科, 准教授 (20432445)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | レジスタンストレーニング / 筋サテライト細胞 / 間葉系前駆細胞 / カルシトニン受容体 / Yap/Taz / トロンボスポンジン |
Outline of Annual Research Achievements |
本事業で購入させていただいた回転ケージを用いた検討により,本来運動負荷がかからない筋において,カルシトニン受容体欠損筋サテライト細胞は,増殖を介しすることをつきとめた(論文準備中)。さらに,運動依存的にみられる筋サテライト細胞の増殖には,筋常在性の間葉系前駆細胞が必須であり,間葉系前駆細胞内のYap/Tazが機械負荷依存的に核に移行することで,筋サテライト細胞の増殖を促進する因子を分泌することを明らかにした。特に,トロンボスポンジン1を筋サテライト細胞の増殖因子として同定し,筋サテライト細胞が発現するCD47がその受容体として機能していることも明らかにした。また,CD47のアゴニストを投与することで,機械刺激依存的な筋線維核数の増加がさらに増えることを見出した。重要なことに,カルシトニン受容体の発現は負荷依存的にその発現が低下し,機械刺激2日目から低下していた。さらに,カルシトニン受容体の発現低下とCD47アゴニストによる刺激が揃うことで,運動も損傷もない環境下でも筋サテライト細胞の増殖が誘導できることを発見した。つまり,筋サテライト細胞が運動と日常動作を区別しているメカニズムとしては,1. カルシトニン受容体の発現低下 2. 間葉系前駆細胞の活性化による増殖因子の分泌が二つ揃うことで,運動の強度による筋サテライト細胞の動態が制御されているモデルを提唱することができた。これらの成果は本年度発表することができた。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)
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[Journal Article] Relayed signaling between mesenchymal progenitors and muscle stem cells ensures adaptive stem cell response to increased mechanical load.2022
Author(s)
Kaneshige A, Kaji T, Zhang L, Saito H, Nakamura A, Kurosawa T, Ikemoto-Uezumi M, Tsujikawa K, Seno S, Hori M, Saito Y, Matozaki T, Maehara K, Ohkawa Y, Potente M, Watanabe S, Braun T, Uezumi A, Fukada SI.
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Journal Title
Cell Stem Cell
Volume: 29
Pages: 265-280
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Int'l Joint Research
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