2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development and Evaluation of Self-Body Recognition Task for Young Children Using Gamification and Machine Learning
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19H04019
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Research Institution | Otsuma Women's University |
Principal Investigator |
宮崎 美智子 大妻女子大学, 社会情報学部, 准教授 (90526732)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅井 智久 株式会社国際電気通信基礎技術研究所, 脳情報通信総合研究所, 主任研究員 (50712014)
石塚 綾子 (麦谷綾子) 日本女子大学, 人間社会学部, 准教授 (70447027)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 身体地図 / 自己像 / 発達 / 自己 / ゲーミフィケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
鏡を見て鼻を触るとき、見えない身体部位の位置を把握する体性感覚ベースの身体地図が働く。その発達過程の検討は、方法論上の難しさから観察主体でしか行われてこなかった。本研究では、ゲーミフィケーションを取り入れることで、幼児の身体地図の発達を定量的に評価できる新たな課題を開発、評価する。具体的には、自己映像の身体各部位に拡張現実(AR)を用いてマークを表示し、幼児が実物の自己身体に対応づけて当該部位を定位できるかを評価するゲーム様の課題である。 2020年度は、それまでに取得したデータに基づく研究成果を関連国際学会(vICIS2020)にて発表した。幼児の運動軌跡のデータから動きの変化点を検出し、身体部位のターゲットに対してどのような速さ、正確さで手を伸ばしているのかを詳細に解析し、見出された相関について報告した。また、コロナウイルス感染拡大やそれに伴う行動制限により、新たなデータの取得が困難となったため、実験・解析費用を翌年度に繰り越すことにした。この間、解析手法の再検討や研究の位置づけなどに議論を費やし、研究の意義を掘り下げることに成功した。また、成果を盛り込んだ書籍執筆にも従事した。この書籍は、翌2021年度にOxford University Pressより出版された。 2021年度には、繰り越された実験・研究費を活用し、成人を対象とした統制実験と新たな方法に基づく解析を行った。ここまでの研究成果をまとめた原著論文を現在執筆中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
コロナウイルス感染拡大の影響により、実験の実施が困難になったことが大きい。本研究課題の、新たな評価課題の開発と評価の最初の部分は達成されているが、操作対象としての自己身体に対する発達的あるいは学習面からの理解については追加データが必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
2021年度は、コロナ禍における制限が続くことになってしまったため、新解析の作業を外部委託する方向に舵を切った。2022年度は実験再開時期を見据え、安全な対面実験実施の方略を施しながら、新たな実験を計画・実施する予定である。
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Research Products
(1 results)