2021 Fiscal Year Annual Research Report
Comparison of the capacity to integrate information in motor and visual systems by TMS-EEG concurrent recordings
Project/Area Number |
19H04024
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Research Institution | National Institute for Physiological Sciences |
Principal Investigator |
北城 圭一 生理学研究所, システム脳科学研究領域, 教授 (70302601)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡崎 由香 生理学研究所, システム脳科学研究領域, 助教 (10718547)
上原 一将 生理学研究所, システム脳科学研究領域, 助教 (90746661)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 脳波 / 半球間位相同期 / 視覚系 / 運動系 / 機能的結合 / 有効結合 |
Outline of Annual Research Achievements |
半球間情報統合を必要とする視覚系の知覚課題時の脳波実験とデータ解析を試みた。視覚系の知覚課題は左右視野に表示される複数の視覚ターゲット運動のトラッキング課題とした。具体的には被験者がコンピュータディスプレイ中央の十字を固視しながら、周辺視野で視覚ターゲットの運動をトラッキングし、運動が左右視野をまたぐ条件とまたがない条件を用意し、課題のチューニングを行った。それぞれの条件時の半球間の脳波位相同期ネットワークによる機能的結合を位相同期指標で精度高く定量化し、個人差の観点で脳波の左右半球間の位相同期様相と知覚の行動パフォーマンスとの関連をみる手法開発を行った。その結果、トラッキングのパフォーマンスには個人間でかなりの差がみられ、左右のhMT+近辺の電極の脳波信号間のガンマ波帯域での位相同期度と左右視野をまたぐトラッキングの課題成績との相関傾向がみられた。左右半球の機能的結合の個人差が半球間情報統合能と関連していることが示唆された。現状で得られたこれらのデータを用いて統計的検定力分析を行い、別途行う本実験で必要なN数を明らかにした。また、眼球運動をEyelinkシステムで光学的に計測し、固視点から視線がずれて眼球運動が起きた試行を排除することにより、より精度の高い脳波解析結果を得ることを試みた。今後は視覚課題の本実験に加えて運動系の半球間統合課題の実験も進める。さらに経頭蓋磁気刺激-脳波実験を組み合わせることにより、運動系と視覚系における左右半球間の同期ネットワークによる情報統合能の個人特性の統合的な理解を目指す。
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Research Progress Status |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(6 results)