2019 Fiscal Year Annual Research Report
Research on large-scale creative work by cooperation in crowdsourcing
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19H04218
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
鈴木 優 岐阜大学, 工学部, 特任准教授 (40388111)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
灘本 明代 甲南大学, 知能情報学部, 教授 (30359103)
波多野 賢治 同志社大学, 文化情報学部, 教授 (80314532)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | クラウドソーシング / データベース / Twitter / CSCW / RDBMS / NoSQL / Webアプリケーション |
Outline of Annual Research Achievements |
課題1. および課題2.として,成果物の客観的および主観的な品質測定を行うためのシステムを構築した.作業結果のテキストに対して品質を測定するため,クラウドソーシングのシステムを構築した.このとき,課題4. として,作業者相互が協調作業を現実的な時間で行うことができるWebアプリケーションプラットフォームを構築した.低速だが高機能な関係データベース(RDBMS)と,高速だが低機能なNoSQLを組み合わせることによって,多くの作業者にとって十分満足できるWebアプリケーションを構築した. 本年度はまず作業者200名規模で,Webアプリケーションが有効に機能しているかどうか,十分な作業速度で作業を行うことができるかを確かめた.テキストの品質が測定できることを確かめるため,ツイート群を収集し,品質を判定する作業を行った.クラウドソーシングプラットフォームにより作業者を募集した.ツイートを収集し,トピックに適合しているか,品質が十分であるかどうかの判定を行った.この結果,2週間の作業期間で254名の作業者,54,503件のツイート判定,35.5万件の作業結果を収集することができた.一人あたりの作業数は作業者から指示していないが,作業数とその品質に応じた報酬を設定したため,一人で1万件の作業を行う場合もあった.500件の作業に約1時間の作業時間が必要であることも分かった. この評価実験を行った結果,様々な課題が明らかになった.主観的な評価については,作業指示が誤解される場合が発生したため,予想した作業結果を得られない場合があった.この問題を解決するため,課題2. である作業結果のアドバイス自動化についての実装を行う必要がある.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初想定していた,実験に相当する実装を行い,実際の作業者による実験を完了させることができた.本実験の結果をまとめ成果とすること,結果を公開し広く一般に利用することができるよう整備を行うこと,および,本実験によって明確となった課題点を解決するため,引き続き実装および評価を行う必要がある.
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Strategy for Future Research Activity |
予想した作業結果が得られない場合があったが,これは想定の範囲内である.そのため,当初の予定通り作業結果のアドバイス自動化手法の構築,実装,および評価を行い,提案手法の有効性を示す.
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Research Products
(4 results)