2019 Fiscal Year Annual Research Report
概念マップ相互再構成法を用いた協調的知識構築環境の設計・開発
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19H04227
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
平嶋 宗 広島大学, 工学研究科, 教授 (10238355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀口 知也 神戸大学, 海事科学研究科, 教授 (00294257)
東本 崇仁 東京工芸大学, 工学部, 准教授 (10508435)
林 雄介 広島大学, 工学研究科, 准教授 (70362019)
山元 翔 近畿大学, 工学部, 講師 (90735268)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 再構成型概念マップ / 相互再構成法 / 協調的知識構築 / 話し合い |
Outline of Annual Research Achievements |
知識構築を目的とした話し合いを実質化する上で,話し合いの参加者同士が「「相手の理解」を理解」することが大きな役割を持つ.申請者らは,この「「相手の理解」を理解」するための方法として,「一方が作った理解の外化表現である概念マップを,他方が,その概念マップを分解して作った部品(ノードとリンク)から再構成し,再構成されたマップと元のマップとの差分として,お互いの理解の差分を可視化する」という「概念マップ相互再構成法」を考案・システム化し,話し合いにおける発話の質的向上に寄与することを実験的に確認している.同時に,この発話の向上が必ずしも知識構築の質的向上に十分に寄与していないとの知見も得ている.この問題点は,可視化された差分を用いた話し合いのプロセス及びそのプロセスの振り返りの支援が十分でないことに起因していると判断している.本研究は,申請者らが提案している概念マップ相互再構成法を用いた話し合いプロセス及びその振り返りを支援する機能を備えた協調的知識構築環境を設計・開発することを目指すものである.このためには話し合い構造の可視化が必要であり,本研究では発話を話題ごとに区切るための話題同定,および話題間の半順序関係を持った話し合いマップの作成を行う.本年度は,この話し合いマップの設計・開発を行い,機能確認を含んだ実験的利用を行っている.この結果については,2020年度に国際会議で報告する予定である.また,本研究の基盤となる概念マップ相互再構成法に関しても,実験的運用を通した改良を進めている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定通り話し合いマップの設計・開発が進んでおり,概ね順調と判断した.
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Strategy for Future Research Activity |
話し合いマップを用いた実験を行うことで,話し合いマップの知識構築における有用性を検証する.さらに,オンラインフォーラムを用いることで,同期遠隔での利用の可能性と有用性を検証する.さらに,非同期での運用の可能性についても検討する.
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Research Products
(5 results)