2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of observation and monitoring system for land degradation in arid regions
Project/Area Number |
19H04239
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
木村 玲二 鳥取大学, 乾燥地研究センター, 准教授 (80315457)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森山 雅雄 長崎大学, 工学研究科, 准教授 (00240911)
松島 大 千葉工業大学, 創造工学部, 教授 (50250668)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 土地劣化計測システム / 乾燥地 / 砂漠化 / 衛星 / ハザードマップ |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)「衛星による観測の補完および面的モニタリング手法の開発」 近年、地中海沿岸諸国では熱波や干ばつ、森林火災等の異常気象が頻発している。気候変動影響のシミュレーションでは、2100年頃における気温は1990年頃と比較して2℃以上増加、降水量は最大20%減少すると見積もられており、乾燥地の増加が危惧されている。本研究では、2000年以降のトルコにおける乾燥度や干ばつ、砂漠化に関して、本研究で開発された衛星による面的モニタリング手法を用いて評価するとともに、手法の検証を試みた。トルコ全体では乾燥化の減少傾向が見られるものの、中部アナトリア地域および東部乾燥地域では干ばつが頻発していた。乾燥度指数の値がある閾値を超えた場合、それらの地域は干ばつに脆弱であることが分かった。乾燥度指数は、将来、干ばつのリスクが高い中部アナトリア地域および東部乾燥地域の主要な農・牧蓄業に対して、有益な監視プロダクトであることが示された。
(2)「砂漠化監視に特化した計測システムの試作と開発」 モンゴル・ホルドに設置したシステムにより、2023年3月から1年間のデータを蓄積した。システムは、風向・風速計、放射温度計、NDVIセンサー、飛砂計、webカメラ、土壌水分計で構成される土地劣化の監視に特化したものである。2023年3月から5月までのダストシーズンの解析では、飛砂計によって16の砂塵嵐が観測され、放射温度計による新たな湿潤度指数やNDVIセンサー・webカメラによる植生指数から、システムは解析期間中の地表面の状態が風食の発生しやすいAeolian desertificationであったことを明確に検出した。本システムは、人工衛星による広域砂漠化モニタリングの精度を高めることができ、衛星と併用することで広域への適用可能性も示唆された。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(14 results)