2022 Fiscal Year Annual Research Report
Reconsideration of a role of RO2 uptake by aerosols in the atmospheric HOx cycle based on the kinetics study
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19H04255
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
坂本 陽介 京都大学, 地球環境学堂, 助教 (50747342)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 光化学オキシダント / RO2ラジカル / エアロゾル / 取り込み反応速度 / HOxサイクル / オゾン生成速度 / PM / 不均一反応 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度から開始されたプロペンやイソプレン由来のRO2の取り込み係数測定を引き続き行った。プロペンやイソプレン由来のRO2の取り込み係数について、エアロゾル中に存在する還元性物質により増大することが新たに判明し、その影響の調査を追加で行った。これまで予想されていた大気エアロゾルへのRO2の取り込みが大きく過小評価されていた可能性を示唆する結果が得られた。同じくアルケンであるエチレンや,植物から出るテル ペン類由来のRO2、CH3O2およびC2H5O2などのアルカン由来のRO2について、取り込み係数測定のため、検出可能性の評価を行った。国立環境研究所のスモッグチャンバーを用いて、有機エアロゾルの中でも特にPM2.5の主成分である二次有機エアロゾルを作成し、RO2ラジカルの取り込み速度測定が行えるか予備実験を行い測定が可能であることを確認した。室内実験をすでに行っているプロペン由来のRO2に着目し、イソプレン同様に外気観測を2022年8月に茨城県つくば市において行っいデータ解析を進めている。本研究で得られたデータで解析が終了しているものを使い、統合しオキシダント・二次エアロゾル生成への潜在的インパクトの評価を行った。仮に,すべてのRO2が大気エアロゾルへのイソプレン由来RO2の取り込み係数と同じ平均値をもつと仮定すると比較的清浄な郊外において上限値として8.5%程度のオゾン生成抑制効果を持ちうることが示唆された。本研究課題で得られた結果により、大気環境学会より若手研究者を対象とした学会賞を受賞した。また、今年度は総説2件、論文4件を報告した。学会発表は国内7件、国際学会1件を行った。
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Research Progress Status |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Presentation] 2020 年夏季京都市内におけるオゾン生成レジー ムの実測による評価2022
Author(s)
村岡 達也, 定永 靖宗 , 野尻 亮太, 大原 和, 河野 七瀬 , 黎 珈汝 , 坂本 陽介 , 中嶋 吉弘, 佐 藤 圭, 加藤 俊吾 , 中山 智喜, 松岡 雅也, 椎木 弘, 梶井 克純
Organizer
第63回 大気環境学会年会
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