2023 Fiscal Year Annual Research Report
Plastic in the deep-sea environment
Project/Area Number |
19H04262
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Research Institution | Japan Agency for Marine-Earth Science and Technology |
Principal Investigator |
中嶋 亮太 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 地球環境部門(海洋生物環境影響研究センター), グループリーダー (20546246)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 海洋プラスチック / マイクロプラスチック / 深海 |
Outline of Annual Research Achievements |
毎年50万トンを超える廃プラスチックが海洋に蓄積を続けており、分解されないプラスチックによる汚染、とりわけ回収不可能なマイクロプラスチックによる生態系への影響が懸念されている。現在、推定で少なくとも2500万トンの廃プラスチックが海洋に蓄積しているはずだが、実際に海表面に浮遊するプラスチック量はわずか数百万トンにすぎない(全体の約10%)。残りの約90%が海表から失われ行方不明となっている(=The Missing Plastics)。おそらく大部分は深海に沈んでいると予想されている。本課題は、The Missing Plasticsの行方を求めて、アジア諸国から大量のプラスチックごみが流れ込み集積する日本周辺の深海底において、プラスチックごみがどこにどのくらい蓄積しているか、その分布と量を明らかにし、The Missing Plasticsの謎に答える一助とする。
最終年度は、ごみの集積の多いと推測される相模湾、駿河湾、そして四国海盆の海底おいてプラスチックごみの調査を実施した。具体的には、海洋研究開発機構で実施する 調査航海において5月・10月に相模湾の海底を、8月ー9月に駿河湾および四国海盆海の海底プラスチック調査を実施した。「しんかい6500」等の深海調査プラットフォームを用いて、海底の画像撮影を行い、映像に映るポリ袋やペットボトル等の比較的大きなマクロプラスチックごみの計数・同定を行った。また本課題の実施期間内に実施した過去年度の調査航海から得られたマイクロプラスチックのデータを解析し、日本の深海底はマイクロプラスチックのホットスポットの1つであることが明らかとなった。
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Research Progress Status |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Microbial decomposition of biodegradable plastics on the deep-sea floor2024
Author(s)
Omura Taku、Isobe Noriyuki、Miura Takamasa、Ishii Shun’ichi、Mori Mihoko、Ishitani Yoshiyuki、Kimura Satoshi、Hidaka Kohei、Komiyama Katsuya、Suzuki Miwa、Kasuya Ken-ichi、Nomaki Hidetaka、Nakajima Ryota、Tsuchiya Masashi、Kawagucci Shinsuke、Mori Hiroyuki、Nakayama Atsuyoshi、Kunioka Masao、Kamino Kei、Iwata Tadahisa
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Journal Title
Nature Communications
Volume: 15
Pages: 568
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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