2022 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
19H04343
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Research Institution | Forest Research and Management Organization |
Principal Investigator |
江原 誠 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (70781615)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鹿内 彩子 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (20758825)
古川 拓哉 国立研究開発法人森林研究・整備機構, 森林総合研究所, 主任研究員 等 (40772116)
関山 牧子 国立研究開発法人国立環境研究所, 環境リスク・健康領域, 主任研究員 (90396896)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 森林保全 / 開発途上国 / 栄養改善 / カンボジア王国 / 非木材林産物 |
Outline of Annual Research Achievements |
森林周辺で生活する住民の生計や食生活改善への森林保全の役割を評価するため、プレイロング野生生物保護区周辺の現地世帯訪問調査等で得られたデータ等をもとに住民の収入源に対する森林資源等の寄与を明らかにした。2016年のサンプル世帯の液状樹脂、乾燥樹脂、タランチュラの販売による平均現金収入は、それぞれ約1,400、30、50ドルであった。世帯数は比較的少なかったが、現金収入のために採取された他のNTFPは、果物、キノコ、野生植物、薬用植物、籐を含むつる植物、蜂蜜、哺乳類であった。カンボジア農村部の平均世帯収入が約4,000ドルであることを考えると、液状樹脂、乾燥樹脂、タランチュラは採取世帯にとって重要な現金収入源であることが考察された。
また、プレイロング野生生物保護区周辺の世帯調査及び食事調査データを用いて森林周辺で生活する世帯の子どもの栄養摂取に影響する要因を検討した。期首調査で得られたデータ(生計手段、食事内容、子どもの身長と体重など)を通じて、161人の子どもの栄養状態を評価した。成長阻害(身長が伸び悩んでいる子ども)の割合(HAZが-2以下)は26.1%だった。自給自足農業よりも購入により食品を得ている子どもの方がエネルギーや多くの栄養素(主要栄養素、ミネラル、ビタミン)の摂取量が高い傾向にあることが明らかとなった。また、一部の野生種がカルシウムやカリウムの摂取量の向上に貢献していることも明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
型コロナウイルス感染症の影響によりデータ収集のための現地調査が実施できなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染症の影響によりデータ収集のための現地調査が実施できなかったため、既存のデータでの分析を進めている。
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[Presentation] Child nutritional intake in rural Cambodia: Application of Food Frequency Questionnaire and comparison with 24-h recall data.2022
Author(s)
Sekiyama M, Shikanai S, Furukawa T, Ehara M, Voeun S, Ly K, Hon N, Frechette J, Sreyoun I, Net N
Organizer
IUNS-ICN, 22:PAB(T6)-223.
Int'l Joint Research
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