2020 Fiscal Year Annual Research Report
Possibilities of inclusive development in Africa's rural area through development of agribusiness capacity
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19H04359
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
渡邉 松男 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (70582469)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒川 基裕 高崎経済大学, 地域政策学部, 教授 (30363774)
伊藤 真一 武蔵野美術大学, 造形学部, 教授 (40386389)
高橋 与志 広島大学, 人間社会科学研究科(国), 准教授 (80325208)
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Project Period (FY) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 農村工業化 / 農村工業化 / 市場性分析 / アグリビジネス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の第2年度である2020年度はコロナ禍によって本研究の主要部分を構成する現地調査は実施できなかったことから、2021年度に繰り越し申請が認められた。その2021年度についても、年度を通して研究対象国であるガーナは感染症危険情報レベル3(渡航中止勧告)が維持され、現地調査は実施不可能であった。 このことから国内での文献調査に加え、リモートによる研究活動の実現を摸索した。後者については、共同研究者のうち1名は所属大学から特例(家族訪問)でガーナ渡航が認められたことから、2021年7月に現地に赴き、Saweのパッケージデザインを通したガーナデザイン人材現有能力及びデザイン教育手法に関する調査研究、ラフィア材家具サンプル制作を、クマシ工科大学、タコラディ工科大学、ウィンネバ教育大学の研究者の協力を得て行った。これにより上記大学の工業デザイン科学生等ガーナの若手デザイナーを対象にSaweのパッケージデザインコンテストを、高崎経済大学のマーケティング研究者も審査委員に加えリモートで実施した。 なお感染症危険情報レベル3による渡航制限が継続したことから、当年度の研究予算は2022年度に再繰り越し(事故繰り越し)が認められた。2022年9月の同レベル引き下げを受け渡航計画策定が開始され、2023年2月に第2回現地調査が実現した。調査では、JICA「農業民間投資に向けたアグリビジネス能力強化支援」の対象企業への聞き取りを行い、生産管理に係わるカイゼン活動の実態を把握できた。 また「非食材農産品の価値向上に向けた市場性分析」は、上記デザインコンテストの優秀デザインを採用したSaweパッケージの試作、テストマーケティングのためのサンプル品製作およびガーナ政府食品医薬品局の販売認可取得、ラフィア材を用いた試作品製作作業を現地協力者を通じて行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
ガーナ国は、新型コロナ感染症危険情報レベル3(渡航中止勧告)が年度を通して適用され、予定していた現地調査項目が実施できなかった。上記研究実績のとおり一部の研究はリモートに切り替えて実施することができたが、現地研究協力機関との調整に忙殺され、正直なところ研究活動は効率的とはいえない。
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Strategy for Future Research Activity |
感染症危険情報レベル3(渡航中止勧告)が解除される見通しが不透明ななかで、現地研究協力者と連携し、可能な部分はリモートで実施していく。
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Research Products
(1 results)